YouTube、360度動画のヒートマップに対応 フレーム単位で視聴者の視線を分析
16日、米GoogleはYouTubeの360度動画にヒートマップ機能を搭載したことをYouTube公式ブログで発表した。
ヒートマップ機能はYouTubeの「クリエイター ツール」→「動画の管理」→「アナリティクス」から「360°ヒートマップ」を選択することで利用可能だ。360度動画に半透明のヒートマップが重ねられ、視聴者の見ていた割合に応じて緑色から赤色のグラフがフレーム単位で表示される。なお、ヒートマップ機能が使えるのは1000再生以上の360度動画に限られる。PCブラウザやスマホ、VRHMDなどプラットフォーム別のデータも閲覧可能だ。
また、同ブログ記事では下記のように、360度動画における分析とアドバイスも公開。
1.視聴者は360度動画の再生時間の75%のうち前方90度のみを見ています。視聴者の前面を気にかけましょう。
2.人気の360度動画は視聴者が360度全体を見回す割合が高い傾向があります。アニメーションやマーカーを効果的に使ってシーンの様々な場所に視線を誘導してみましょう。
3.Google Cardboardからの視聴者は他のデバイスと比べて視聴の準備に時間がかかるため動画再生から視聴開始までに若干のタイムラグがあります。360度動画の再生直後のタイミングにアクションを始めるのではなく、Cardboardからの視聴者のために動画再生開始から少し尺を用意するといいでしょう。
さらに、ロサンゼルスにある専用施設YouTube Space LAでVR集中講座「VR Creator Lab」を開催する予定ということもアナウンスしている。
ちなみに国内だと、「YouTube Space Tokyo」が六本木ヒルズの29階にあり、制作スペースの利用やワークショップへの参加が可能だ。
(TEXT by ぱソんこ)
●関連リンク
・Hot and Cold: Heatmaps in VR(YouTube公式ブログ)
・VR 動画のヒートマップ レポート(YouTubeヘルプ)