ファンタジーから忍者まで多彩なジャンルが出展! アジアのゲームメーカーブースで見つけたVRタイトル【TGS 2017】
9月21日より24日まで、幕張メッセで開催された日本最大のゲームの祭典「東京ゲームショウ2017」では特にVRにおいてはアジアのゲームメーカーの存在感が大きかった。ここではその中でもVRタイトルを出展していたメーカーをいくつか紹介したい。
シンガポール編
まずはシンガポールに本拠地を持つゲーム会社のコミュニティ「PIXEL STUDIOS」のブースを紹介。ちなみに去年は「Singapore Game Box」として出展していた。
その中の一つである「KAIJUDEN」では去年出展していたモバイルVRを用いたアドベンチャーゲーム「Lunar Exlipse」に続き、PlayStation VR向け(今回のデモはOculus Riftで作動)のアクションRPG「Stratos Fantasea」を出展。グラップルショットで浮遊島を移動しながら弓矢で敵を狙い撃つ、というデモが楽しめた。まだまだ日本語テキストを含めて粗削りな部分もあるが、今後のブラッシュアップに期待したい。
Stratos Fantasea Teaser Video #2
「SAIRENTO」を開発した「Mixed Realms」社も「PIXEL STUDIOS」ブースに出展……と思ったら、「「VAQSO」ブースに行ってください」と言う張り紙が。
去年はSingapore Game Boxで出展し、日本でもインディゲームイベントで何度か出展されていた「GATTAI GAMES」のPlayStation VRタイトル「STIFLED」はインディーコーナーで出展。音で視界が広がるワイヤーフレームの世界を探索するホラーアドベンチャーだ。今回のデモはUIが日本語対応になっていた。なお、担当者によると本作は日本での発売が決定。ゲーム自体はほぼ完成しているとのことで、発売時期の検討を行っている。
台湾編
場所は変わって、台湾の大手デベロッパーで構成された「台湾ゲーム館」では「アンアーシング・マーズ」などのVRタイトルを開発した「Winking Entertainment」がPlayStation VR向けの新作ゲーム「リボーン:サムライ アウェーケンス」を出展。
Reborn: A Samurai Awakens PSVR announcement trailer!
25世紀に真田幸村が転生し(公式サイトより翻訳)、エイリアンを銃と剣で倒していくというファーストパーソンアクション。相撲取りのような重量級エネミーなど、多彩な敵が登場する本格アクションだ。なお本作は中国のGeronimo Interactiveが開発。Winkingは今後は自社開発とパブリッシングの二本柱でVRタイトルをリリースしていく予定だ。
台湾からはもう一つ、インディーコーナー出展の「HAYATO WORKS」の「おもちゃ戦車を組み合わせ簡単な仕事(Combine Toy Wars)」。MSIのゲームジャムで開発されたタイトルで、おもちゃのパーツを組み合わせて戦車を作り、フィールドに投げて敵陣を破壊するリアルタイムストラテジー。現在は公式ホームページでプレビュー版(TGSで出展されていたものと同じもの)を配布中。その後、Steamでの発売を目指してマルチプレイヤーモードなどの実装が予定されている。
中国編
中国のコンソールゲームパブリッシャー「OASIS GAMES」では光を使ってキャラクターを誘導する3Dプラットフォームアクション「LIGHT TRACER」と探査車を使って火星を探検するアクションアドベンチャー「MARS ALIVE」を出展。いずれもPlayStation VRで展示(「LIGHT TRACER」はSteam VRにも対応)。
中国のVRゲームメーカー「Mirage Interactive」ではE3のレポートで話題を呼んだ「Apocalypse Mechanism」を出展。E3バージョンでは腕と銃を使って敵を排除していたが、TGS出展版では前方にキャノン砲が設置され、それを使って敵に強力な一撃を食らわせることもできるようになった。
アジアのゲームメーカーのVRタイトルのいいところは、VRを「おまけモード」として扱わない、ゲーム全編をVRで体験できるところにあるだろう。これらの国内投入を期待したい。
(TEXT by Shogo Iwai)
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