大阪城ホールで「セイホー!」 バーチャルでも確かな存在感を見せたKMNZ「m-flo presents “OTAQUEST LIVE”」ライブレポート

LINEで送る
Pocket

昨年12月19日に大阪城ホールにて開催された音楽ライブイベント「m-flo presents “OTAQUEST LIVE”」。

今年7月にアメリカ・ロサンゼルスにて行われたANIME EXPOの目玉イベントとして開催された「m-flo presents “OTAQUEST LIVE”powered by LDH USA」の日本初上陸イベントで、「m-flo」、「HONEST BOYZ®」、「PKCZ®」などクラブミュージックシーンでグローバルに活躍する人気アーティストが一堂に会したイベントだ。

そんなアーティストたちと肩を並べ、本イベントではWright Flyer Live Entertainment(以下、WFLE)とIPプロダクション「Ficty」が共同プロデュースするバーチャルガールズユニット「KMNZ(ケモノズ)」も参加することが発表されていた。

 

▲KMNZ参加発表時の記事

 
KMNZは、「リタ(LITA)」ちゃんと「リズ(LIZ)」ちゃんの2人によるバーチャルYouTuber(VTuber)によるユニットで、リタちゃんは昨年5月から、リズちゃんは昨年6月から活動を開始している。

それぞれYouTubeチャンネルを持ち、様々な楽曲をカバーした歌動画の投稿や、生放送ラジオ番組を配信しているほか、WFLEが提供するVTuber専用ライブ配信プラットフォーム「REALITY」での配信なども行っている。

 
この記事では、そんなKMNZの2人が「m-flo presents “OTAQUEST LIVE”powered by LDH USA」に出演した際の様子をレポートしていきたい。

 

「VR」「今夜はブギー・バック」の2曲を披露 初のコール&レスポンスも!

今回のイベントは、VTuberをメインに押し出したライブイベントというわけではなく、バーチャルタレントとしての参加はKMNZのみ。この場においては少し異色な存在ともいえる2人によるパフォーマンスに、観客たちがどのような反応を示すのかは気になるところ。

そんな中、いよいよ訪れたKMNZの出番。登場と同時に披露したのは、彼女たちの初めてのオリジナルソング「VR – Virtual Reality」だ。

 

▲VR – Virtual Reality

バーチャルな世界や、そこで活躍するVTuberの彼女たちの姿を表現した本楽曲。作曲は海外でも人気な日本人アーティストのUjico*/Snail’s House氏(@loudnessfete)が手掛け、KMNZの歌声が未来感のあるデジタルポップサウンドと混じり合うキャッチーな1曲だ。

歌詞の合間には観客への呼びかけで場を盛り上げたりと、ライブらしいパフォーマンスも取り入れ、自分たちの1stシングルを堂々と歌い上げる2人。言葉の節には若干の緊張をにじませるものの、そのパフォーマンスは今回集まった有名アーティストたちに全く引けを取らないものだろう。

 

そうして1曲目を歌い終えた後は、2人のMCに突入。リズちゃんは早くも「感極まって涙でそう」と、本人曰く「すでにエンディング」の勢い。

MCには、m-floの☆Taku Takahashiさんと、EXILE/GENERATIONS/のメンバーで今回HONEST BOYZ®で参加しているメンディーさんも応援として登場し、掛け合いを披露した。

 

MCの最中では、☆Takuさんに勧められ、観客とのコール&レスポンスを行う場面もあった。2人としては、今回のイベントではどことなくアウェー感を感じていた様子で、さらにコール&レスポンスは初めてということもあってか、最初はリタちゃんが「セイホー(Say Ho)!」と若干遠慮がちに語り掛ける。

すると観客席から「Ho!」と大きなレスポンスが返され、これにはリタちゃんも「最高!」と大いに喜んでいる様子。続いてリズちゃんのセイホーにも大きな「Ho!」が返され、会場の温かさが感じられた。

 
その後、一体感が深まった会場で、彼女たちの2曲目の楽曲が披露された。曲は、1994年にリリースされた小沢健二氏とスチャダラパー氏によるヒット曲「今夜はブギー・バック」。

 

▲今夜はブギー・バック(Cover) / KMNZ

 
過去にも様々なアーティストがカバーしてきた本楽曲。KMNZの2人は、大人っぽい色気をも感じるような美しくハモる歌声と、軽快でユニークな掛け合いを聴かせるラップを披露し、KMNZの出番は終了となった。

2人のパフォーマンスは、バーチャルのアーティストとして、大阪城ホールに集まった観客たちに確かな存在感を示したことだろう。

 
なお今回、KMNZをイベントに招待したm-floの☆Takuさんと、イベントを終えたリタちゃん・リズちゃんからのコメントも届いている。以下ではそちらを紹介する。

 

●m-flo ☆Taku Takahashi
バーチャルYouTuberで初めて大阪城ホールでのデビュー。KMNZだからこそできたことだと思います。初めてのステージにもかかわらず、堂々としたライブパフォーマンス。ここからが、さらに楽しみです!!

 
●KMNZ

 
──大阪城ホールを埋め尽くす観客の皆さんの姿が最初に目に飛び込んできたとき、どんな感情が生まれてましたか?

リタ まさに圧巻でした! 普段の活動は画面上でのやり取りなので、その場で、その場にいる人達の視線が集まるとグッとくるものがありました。ステージや観客席はリハーサルの時に見ていたのですが、人が入るとやはり全然違いますね。いい緊張感といいますか、熱気といいますか……。

リズ 大勢の前で何かをする、という機会が少ないのもありますが、大阪城ホールは大勢どころか人!人!人! という感じで、しかもモニターとかで見るのと実際ステージから見るのでは迫力が全然違い、半混乱状態でした。

 
──ステージで歌ってみて、コール&レスポンスしてみてどんな気持ちでしたか?

リタ 私たちの初のオリジナル曲であるVRも、言わずと知れた名曲である今夜はブキーバックもどちらも毎度大切に歌わせてもらっている曲なのでその分とても緊張しました。でも何より嬉しかったのは、みなさんがペンライトをふって一緒に盛り上がってくれた事ですね。初のコール&レスポンスを大阪城ホールでやらせていただけるなんて光栄過ぎました。いやぁ……癖になりますね、あの感じ……。おばあちゃんになっても孫に自慢します。「おばあちゃん昔大阪城ホールでセイホーしたんだよ。」

リズ 歌に関しては緊張で声が上手く出ず、まだまだ練習が足りないなと痛感しました。コール&レスポンスも、本番前にみんな答えてくれるかな……? と心配していたのですが本当に皆さん優しくて、レスポンスが返ってきた時は感動が押し寄せてきました。

 
──ブギーバックでは大阪城ホールの空間にいる全員が2人に惹きこまれているように感じました! 初めてKMNZを見た人たちが2人のパフォーマンスに驚いてましたよ! そして「可愛い」って声もたくさん!

リタ 嬉しい限りです……。明らかにイレギュラーな存在だったので、私たち自身、受け入れて貰えるか不安だったのですがみなさんの優しさに心温まりました。優しい世界でした。

リズ 最初は他のアーティストさんのファンの方々に受け入れてもらえるかとても不安だったので、終盤になるにつれ観客の皆さんやその場の空気に溶け込めているような感じがとても温かくて嬉しかったです。

 
──今後の意気込みをお願いします!

リタ ガールズユニットですが、可愛いだけで終わらないよう、歌もパフォーマンスもMCもどんどん磨いて、お客様の満足度を高めていきたいです!!

リズ 私達自身、ライブをしたいという気持ちが強いので、たくさんの人の心を動かせるようなパフォーマンスが出来るようになりたいです。

 
(TEXT by 高橋佑司)

 
●関連リンク
「m-flo presents OTAQUEST LIVE」特設サイト
KMNZ 公式Webサイト

LINEで送る
Pocket

のじゃロリLINE公式スタンプにじさんじLINE公式スタンプ猫宮ひなたLINE公式スタンプにじさんじ2期生LINE公式スタンプときのそらLINE公式スタンプ
        
バーチャルYouTuber
のじゃロリLINE公式スタンプ
にじさんじLINE公式スタンプ
猫宮ひなたLINE公式スタンプ