シロちゃんの動画は為になるなぁ VTuberが紹介する「2018年の注目アセット100連発」【Unite】
7〜9日に東京国際フォーラムで開催している「Unite Tokyo 2018」。2日目には「バーチャルYouTuber電脳少女シロがご紹介する『2018年の注目アセット100連発』」というセッションを実施し、タイトル通りバーチャルYouTuberの電脳少女シロちゃんがアセットストアの最新の注目作品を100個紹介していた。
アセットストアとはUnityが用意しているコンテンツ素材のオンラインストアで、キャラや背景の3Dモデル、プログラム、オーディオ、視覚効果などさまざまなデータが有償・無償でダウンロード可能だ。各種データを手早く探して入手できることで、ゼロから作らなくても開発を効率化できるわけだ。
シロちゃんが47分ひたすらアセットを怒涛のように紹介するセッション動画はすでにYouTubeにアップロードされているので、全部通して見たい人はこちらを参照のこと。
また、英語の得意なシロちゃんならではとして、なんと全編英語版の動画もアップロードされている。「紹介されているアセットはだいたい知ってる」というUnity上級者の方にもこちらを合わせて閲覧することをオススメしたい。日本語版を見た上で英語版を見ると、「内容は知ってる映画の字幕版で英語の勉強をする」のと同じようにスラスラと理解できて勉強になる。
なお紹介された100個のアセットの内容だが、バーチャルYouTuberのシロちゃんに合わせて、1つ目は揺れものの定番アセットで、「VRChatの最初のソフトウェア課金要素」と名高い「Dynamic Bone」、100個目はVTuberシステムで定番の、コントローラやHMDのトラッキングポイントにあわせて自然な手足の関節角度を算出する、IK(逆運動学、Inverse Kinematics)アセット、「Final IK」と、最初と最後はネタで揃えてきたものの、ほかは数十ドル前後の有料アセットを中心に、知名度より実用度が高い人気アセットを詰めてきたという印象だった。
また、「VR向けのSingle Pass Stereo Rendering対応によって人気が出た」など、需要に対する供給がマッチした結果人気になったアセットも多く紹介され、単純に「Unityでどのような課題や要望が発生しやすく、それをアセットでどう解決しているか」というノウハウ事例を学ぶ目的でも大変勉強になる。
YouTube動画のコメントにもある通り「Unityでアセットストアを利用し始めた方」向けではあるが、シロちゃんが華麗にUnity・グラフィックス関連を中心に技術用語をしゃべり続けるそもそもの内容も大変レア感のある(YouTuberとしては異例の)47分超えの長尺の動画のため、ターゲットではない方もぜひ閲覧してほしい。
なお、シロちゃんとUnityと言えばおなじみの、2Dでお絵かきをする感覚で3Dモデルが作れる「TEDDY」も、100連発の中には含まれなかったが、最後にきちんと紹介されていた。
Teddy – Asset Store
https://assetstore.unity.com/packages/tools/modeling/teddy-99075
*Unite Tokyo 2018記事まとめはこちら!
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