ガンホーもVR開発に着手! ガンホーフェスティバルで「パズドラクロスVR」を体験
ガンホー・オンライン・エンターテイメントは5月28日に幕張メッセで開催された同社コンテンツのファンイベント「ガンホーフェスティバル 2017」において、「パズドラクロス VR ~龍喚士 VS カオスデビルドラゴン~」を出展した。このイベントでプレス向けのグリーンバック体験が行えたのでそれをレポートしたい。
ガンホー・オンライン・エンターテイメントは主にPC向けオンラインゲーム、スマートフォン向けゲームを展開するゲームメーカーで、前者は「ラグナロクオンライン」、後者は「パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」「サモンズボード」などが人気のタイトルだ。
また、コンシューマゲーム開発を主力とする子会社として、グラスホッパー・マニファクチュア(代表作「LET IT DIE」「シルバー事件」など)、アクワイア(代表作「天誅」シリーズ、「AKIBA’s TRIP」シリーズなど)、ゲームアーツ(代表作「テグザー」「シルフィード」など)を擁している。
ガンホーフェスティバルは例年5月下旬に行われており、ガンホーグループの主力タイトルのファンが楽しめる発表やアクティビティ、全国規模のゲーム大会の決勝戦とともに、今回はゲームやゲーム関連のアニメなどのアーティストのライブステージが行われた。
会場内では巨大なたまドラの中に入って遊ぶアミューズメントコーナーも。
ステージではグラスホッパー・マニファクチュア開発のサバイバルアクション「LET IT DIE」のステージイベントが開催された。世界300万ダウンロードを記録したフリー・トゥ・プレイタイトルで、イベントではSIE ジャパンスタジオの「GRAVITY DAZE 2(サブタイトル略)」とのコラボレーションが発表された。
フードパークでは全国ツアーイベントでのご当地フーズやコラボメニューが楽しめた。
ガンホーグループではVRタイトルの開発着手発表は行っていなかったゆえ、今回のガンホーフェスティバル2017で満を持してのVRタイトル発表となった。ただし、本作「パズドラクロス VR」はあくまでも研究開発段階のものとされており、体験もこのイベント限りとなっており、今後遊べるかどうかは不透明だ。
8室の体験コーナーを用意していたものの、整理券は入場開始後即配布終了となった、ということでやはりVRは人気であると改めて実感。今回はプレス・デモ用のグリーンバックブースで体験を行った。システムはVIVEを使用している。
グリーンバックなのでAR的なプレイをブース外部のモニターに見せることもできた。
たまドラのナビゲーションでゲームの概要を説明。プレイヤーはTVアニメ「パズドラクロス」の龍喚師となって街に迫りくるカオスデビルドラゴンを倒す、というもの。その巨体は4〜5階建てくらいの建物に匹敵する大きさで迫力が凄かった。
ブースの説明と注意書き。
ゲームスタート時はマスコットのたまドラがナビゲート。ゲーム・アニメでの可愛さもVRでも再現。
ついに降臨したカオスデビルドラゴン。大きさに圧倒されそうだ。
ゲームのシステムは杖(VIVEコントローラ)を地面に向けてドロップを召喚し、天に掲げて実体化させる。実体化したドロップを杖をトリガーを引きながら振って集め、ある程度たまったらドラゴンに向けてトリガーを離して発射する。
そして3つ以上連なった同色ドロップが攻撃となってドラゴンに命中するという仕組みとなっている。もたもたしていると、ドラゴンが特殊な攻撃を放ってきてゲームオーバーになることもあるそうだが、筆者はなんとかその攻撃の発動を回避してゲームクリアできた。
召喚されたドロップを集めている様子。「パズドラ」本編では同色のドロップを3つ並べるのだが、本作では同色のドロップを連続して集めるのがポイント。
大量のドロップを集めるてドラゴンにぶつけると大ダメージを与えられる。
今回のクロマキー合成ではKinectとVIVEトラッカーを使用。Kinectについたトラッカーで位置を取り、もう一つのトラッカーで視差調整などのキャリブレーションを行う、とのこと。これによりカメラの移動が可能となっている。
オンライン・スマートフォン大手の一社として知られるガンホーがついにVR参入、ということで、来年のこのイベントで新作を……とか言わずに早い機会に新たなVRコンテンツの発表に期待したい。筆者的にはもちろんオリジナルでもグループ各社のIPでも大歓迎だが、「シルフィードVR」(*1)と「ガングリフォンVR」(*2)だと、とってもうれしい。
(*1)「シルフィード」は1986年にゲームアーツより発売されたPC-8801mkIISR用斜め見下ろし方縦スクロールシューティングゲーム。ステージごとに選択ができる両翼の武装による戦略性と当時の8ビット機のハードの限界に挑むポリゴングラフィックが話題になった。後年、MEGA-CD、PlayStation 2でリメイクがされ、その後後継作品(3Dフライトシューティング)としてXbox 360で「Project Silpheed」が発売された。なお、前述の「LET IT DIE」ではゲーム内のアジトとなるゲーセンにおいてなぜかオリジナルの「シルフィード」が推されている。
(*2) 「ガングリフォン」は1996年にゲームアーツより発売された人型高機動兵器を操作する3Dシューティングゲーム。世界がアメリカ・アジア・ヨーロッパ・アフリカに4極化された近未来(ただし第一作の舞台設定は2015年)、人型機動兵器を中心とした紛争を描くもの。後年にPlayStation 2と初代Xboxで続編がリリースされている。
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・ガンホーフェスティバル2017
・TVアニメ パズドラクロス
・LET IT DIE(CERO:Z タイトル・18歳未満閲覧不可)
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