VR ZONE「ボトムズ」のアツい対戦にむせた!! DK1所有のグラビアアイドル・吉田早希さんが挑戦
「元年」と呼ばれる2016年を迎えて、VRの世間における認知度はますます高まっております。特にアトラクションの分野では、お台場がアツい! 7月15日には、ダイバーシティー3階に居を構えるバンダイナムコエンターテインメントのVRエンターテインメント施設「VR ZONE Project i Can」にて、2つの新アトラクションがオープンしました(関連記事)。
VR大好きなPANORAとしては、これは是が非でも体験しておきたいところ! 少しでも現地の熱気をお伝えできればというわけで、グラビアアイドルの吉田早希さんをお招きして早速、うかがってきました。
「なぜグラビアアイドル!?」と疑問に思う人もいるかもしれませんが、吉田さんは2013年頃からOcuFes(元VR Fes)に参加し、昨今のムーブメントを作り出したOculus Riftの初代開発キット(DK1)を自腹で買ったり、展示イベントに参加していろいろVRコンテンツを体験したりと、何気に業界とのつながりが深い方なのです。
何度も体験したくなる楽しさ!
今回、レポートでお届けするのは、「VR-ATシミュレーター 装甲騎兵ボトムズ バトリング野郎」。ボトムズといえば、30年以上前の作品にもかかわらず、いまだに多くの人の心をつかんで離さない日本サンライズ制作のロボットアニメです(関連記事)。
やっぱりアニメを見ていると、作中に出てくるAT(アーマードトルーパー)というロボットに乗っている感覚を味わってみたくなるのが自然な流れ(?)というもの。本アトラクションでは、モーションシートに搭乗してVRゴーグルを装着し、2本のレバーと2つのペダルを使ってATを操作して、1対1で対戦できます。実際に吉田さんに体験してもらった動画がこちら!
試合結果は動画を見てのお楽しみですが、対戦終了後は「イスとVRの動きがマッチしていて臨場感がすごかった。Viveはいいですね! コンテンツのほうも、首の動きに合わせて機械音が出たり、撃ってるときの反動がすごかった」と感動を語っていました。
筆者も体験してみましたが、まず死の恐怖と隣り合わせというのがヤバいですね! 相手の弾が当たるとライフゲージが減っていく、というゲーム的な感じではなく、あくまで「シミュレーター」なので当たりどころが悪ければ一発ゲームオーバーというシビアな設定です。そして、初戦は操作に慣れておらず、相手の後ろを取るどころか、なんとかATを動かすだけでも必死。
2つの対戦台とは別に、待ち時間に格納庫の中を体験できるコンテンツも用意しています。
順番が来たらスタッフの方に操作を教えてもらって対戦開始!
そのもどかしさが少しづつなくなってきて、きちんと相手を狙って攻撃がヒットした瞬間の気持ちよさは格別なものでしょう。対戦という要素も相まって、「一度体験したから、今度は他の誰かが体験しているのを見たいな」ではなく、「もう一度もっと上手くなりたい!」と何度も遊びたくなるコンテンツでした。
さすが全国のゲームセンターで人気を博している「機動戦士ガンダム 戦場の絆」を生んだ、コヤ所長(AM事業部 エグゼクティブプロデューサーの小山順一朗氏)らが手がけているだけあって、いい感じにツボを押さえています。
なりきり的な点でも、事前に言われていた「コックピットの狭さ」は本当でした。そしてレバーが据え付けられたテーブルには、HTC Viveのコントローラーも固定されており、実際のテーブルに連動して、バーチャル空間でもテーブルが動く!
モーションシートの台の先を見ると……。
HTC Viveのコントローラーが!
足元にはペダルがあります。
そしてコヤ所長を始めとするスタッフのボトムズ愛が深い! なにせ待ってる間に読む説明用のマニュアルで、作中で出てくる「アストラーダ語」版を作ってしまったという勢いです。
マニュアルなのに、何が書いてあるかまったくわからないという矛盾! 最高じゃないですか。ちなみに本コンテンツの制作エンジンである「Unreal Engine 4」のロゴ部分は、さすがにアストラーダ語になってなかった(笑)
一般的にVRコンテンツの実在感、その場にいるような感覚は、その作品の世界に気持ちが入り込めるかどうかでも大きく変わってきます。原作のファンなら「脳内準備OK」な状態ですぐに入り込めると思うので、一度は体験しておくべきです。もちろん、ボトムズを知らない人も、前述のように対戦シミュレーターとしてもアツいので、ぜひ体験してください。
そんなこんなで、夢と希望、熱狂と興奮をコンクリートミキサーにかけてブチまけた、ここはお台場・ダイバーシティーのVR ZONE──。次回の記事「マックスボルテージ」でも、地獄(!?)に付き合ってもらうので要チェックだ!
©サンライズ
©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
(TEXT by Minoru Hirota)
●関連リンク
・吉田早希VRチャレンジ VR ZONE ボトムズ編 (YouTube)
・VR ZONE Project i Can