カジュアル360撮影の決定版! 上位モデルの「THETA S」が登場
リコーは9月3日、ドイツにて開催している家電見本市「IFA 2015」にて、静止画/動画の撮影が可能な360度カメラ「THETA」の上位モデルである「THETA S」を発表した。米国での価格は349.5ドル。日本での発売は2015年10月下旬の予定だ。
併売される下位モデルである「THETA m15」とハードウェアを比較すると、撮像センサーの大型化や最大撮影解像度の高画素化、内蔵ストレージの倍増がポイントとなる。端子ではUSBに加えて、HDMI出力も新たに備えた。本体色は黒。
Birthday Party in Japan – Spherical Image – RICOH THETA
THETAの公式アカウントが投稿した静止画サンプル。
Milky Way from an Norikura Observatory in Mt. Marishiten-dake, Japan – Spherical Image – RICOH THETA
星空のサンプルも用意。筆者(広田)の体感だが、暗所ノイズが劇的に減っているのが実感できる。
THETA m15で最大5分しか撮影できなかった360度動画は、最長25分(または4GB)まで撮影が可能になった。スマートフォンアプリを使ったライブプレビューにも新たに対応。従来、一度シャッターを切ってスマートフォンの画面でプレビューするスタイルだったが、10fpsでリアルタイムで表示してくれる。USB/HDMIケーブルを接続すれば、ライブストリーミングも可能だ。
スマホ用アプリは、静止画/動画の撮影用である「THETA S」と静止画編集用の「THETA+」がすでにリリースされている。画像は米サイトより。
THETAで撮影したコンテンツは自社の投稿サイトのほか、360度動画をYouTubeに投稿できる。VR用ヘッドマウントディスプレーでは、他社製ソフトを使って閲覧可能だ。THETA m15では動画のフレームレートが15fpsだったため動画のカクつきがやや目立っていたが、THETA Sにて30fpsで撮れるようになったことで、閲覧時のなめらかさが向上すると予想される。
YouTubeに投稿されたTHETA Sの動画サンプル。
●SPEC
センサー 1/2.3インチ(×2枚)
撮影解像度 静止画(L:5376×2688ドット、M:2048×1024ドット)、動画(L:1920×1080ドット/30fps/16Mbps、M:1280×720ドット/15fps/6Mbps)
ライブストリーミング USB(1280×720ドット/15fps)、HDMI(L:1920×1080ドット/30fps、M:1280×720ドット/30fps、S:720×480ドット/30fps)
レンズ F2.0
最短焦点距離 10cm
内蔵ストレージ 8GB
本体サイズ 幅44×高さ130×奥行き22.9mm
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・THETA S(米サイト)