自宅では再現できない大型筐体もスゴい VRで電車を運転する「トレインマイスター」体験レポート
4月29、30日、幕張メッセにて開催しているniconicoの祭典「ニコニコ超会議2016」では、多数のVRコンテンツが展示されていた。今回はホール10、「超VRアトラクションズ」のブースの中から、メーカーエリアの一つ、「VR鉄道運転室 トレインマイスター」(以下、トレインマイスター)を紹介しよう。
筐体の作り込みがハンパない
トレインマイスターは、山手線の電車運転士になりきって、運転業務を体験できるコンテンツだ。運転席に座って360度を眺められるだけでなく、座席やコントローラも工夫を凝らしていて、実際に運転している感覚を引き起こしてくれるのが特長になる。関東近県の方なら、普段見慣れた駅のホームを運転席側から見られるだけでも感動がありそうだ。
左手前に操作に使うマスコンがある。VR内でも同じ位置にレバーがあるので、手探りすることなく自然にレバーに手を伸ばして運転できる。
座席カバーは、実際にカバーを作っている企業に発注してつくってもらった。席は電車の加速やレールの継ぎ目に合わせて動のも、「あちら側」にいる感覚を強めてくれる。
足元のペダルを踏めば警笛を鳴らせるぞ。
ピタッと停車位置に合わせよう
トレインマイスターを始めると5つのコースから一つを選択できる。筆者の試したのは一番簡単なコースで、山手線の東京駅、有楽町駅、新橋駅までを運転するものだ。
最初に操作方法を説明してくれるので、レバーの使い方を覚えよう。使うのは左側にあるレバーだけで、下に引くと加速、上に引くと減速だ。
最適な速度と合ってないと線路に矢印が出る。これは速度が足りない場合。これで遅すぎ、速すぎに気づけるようになっているのだ。
停止地点にもちゃんと印が出る。急ブレーキにならないように、段階的に減速していくのがコツだ。
家庭ではできないVR体験を実現したい
トレインマイスターは今回が初出展ではなく、お台場のダイバーシティ東京プラザ3階にあるVRアトラクション施設「VR ZONE」にて遊べる。VR ZONEについては別記事を参照いただきたい。開発したのは、バンダイナムコエンターテインメント。「家庭ではできないような体験を提供したい」というポリシーで、専用のライドシミュレーターまで手がけて、質の高いVR体験を実現しようとしている気概が素晴らしい。
前回紹介したSIMVRや、GDCレポートで紹介したNEXPERIENCEに続き、ますますVR向けライドシミュレータが増えてきた。さらに新しい体験が増えていきそうで、今後も楽しみですね!
(TEXT BY @WheetTweet)
●関連リンク
・VR ZONE Project i Can