手のひらサイズの折り畳み式スマホ用VRゴーグル 7月24日より事業者向け予約受付開始
エフマイナーは7月24日から、スマートフォンに取り付けて使うコンパクトな折りたたみ式VRグラス「3D Stylee『カセット』」を事業者向け予約受付と販売パートナー募集を開始する。
3D Stylee「カセット」はスマホVR用グラスで、重さはわずか約40g。折りたたみ時はW6.2xH6.2xD1.7cmになり、手のひらや胸ポケットに収まるコンパクトさが大きな特徴だ。商品名についてはコンパクトに折りたたまれたときの見た目がカセットを想起させることや、覚えやすく親しみやすいことから、「カセット/Cassette」と名付けた。
本製品はエフマイナーがVRの制作編集クラウドソフト「3D Stylee」(関連記事)の開発運用の知見を活かし、レンズのスペックや全体機構の細部までこだわって設計開発をしたもの。ゴーグルはかんたんにセットアップが可能で、顔に密着しないので衛生的に使え、メガネをつけたままでもVR体験ができる。
カラーバリエーションはまず、ホワイトとグリーンをラインアップ。ピンクは検討中。一般向けの実売想定価格は税込み1800円となっている。500個以上の発注で、デザインのカスタマイズも可能になっており、企業ロゴや好きなカラーをプリントできる。その際の価格は一つあたり1000円以下を予定している。
3D Stylee「カセット」の開発の経緯としては、IDC Japanが2017年6月14日、2017年第1四半期2017年1~3月のVRヘッドセットの世界出荷台数を前年同期比69.7%増の224万2000台と発表し、そのうちスマートフォンに装着して使用するタイプが62%の141万台と、高価な機器を使用するVRよりも、既に普及しているスマートフォンを使用する「スマホVR」が大きな割合を占めている(関連記事)。
そのような中、従来の一般的なスマホVR用ゴーグルは、大きくてかさばるため、持ち運びするのに不便なだけでなく、置いているだけでも場所を取り、VRの利用を阻害している部分があった。一方で、プロモーショングッズとして利用されている段ボール製のVRゴーグルは、チープに見えてしまう、使用していると皮脂がしみ込んでしまう、組み立てるのに時間がかかるなどの問題があった。これらの課題を解決するために、開発されたのが3D Stylee「カセット」だ。
使用するには、折りたたんだ状態から羽を開くようにレンズ部分を展開。
続いて、遮光シェードを開く。
最後にスマホを装着してレンズ越しに眺める。なお、このオリジナル機構特許出願中。
3D Stylee「カセット」は7月24日からオンラインで購入の予約受付を開始する。また、7月25~26日に東京ビッグサイトで開催される「賃貸住宅フェア」(関連記事)に「不動産VRといえば3D Stylee」と題して出展し、本製品を展示予定。
現地ブースでは、3D Stylee「カセット」のサンプルの現物を手に取って確認できるほか、購入予約も受け付ける。納品は9月から不動産や観光、企業の宣伝広告などのプロモーション用グッズとして、事業者向けに提供を開始する予定であり現在販売パートナーや販売代理店となる事業者を募集しているとのことだ。
●3D Stylee「カセット」のスペック
折りたたみ時のサイズ:W6.2xH6.2xD1.7cm
展開時のサイズ:W11.6xH6.2xD6.2cm
重さ:40g
対応スマホサイズ:4-6インチiPhone6/7Plusにも対応
対応VRコンテンツ:3D Stylee、Google Cardboard、YouTubeなどiOS/Android両対応
素材:ABS樹脂、エポキシ樹脂、PMMA
(TEXT by まぶかはっと)
●関連リンク
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