フリーダムアーキテクツデザインとオートデスクが住宅建築のBIM活用で提携 VR利用も視野に
フリーダムアーキテクツデザインとオートデスクは、住宅建築プロジェクトでBIMの活用と普及を目指した業務提携に合意したと発表した。
BIM(Building Information Modeling)とは、建築物の3Dモデルに建築にかかるコストから設計・施工の工程などさまざまなデータベースや情報を集約することで効率を上げるワークフローを意味する。両社は今回の業務提携で、住宅建築プロジェクトにおいて、企画から設計、施工、修繕のライフサイクル全体において、BIMを適用するメリットを最大限に引き出しながら、オーナーや協力会社とのコミュニケーションも含めた幅広いワークフローで活用できる手法を開発していく。
両社の主な業務提携の内容は以下の通り。将来的にはワークフローにVRなどを取り入れることで更なる利便性の向上を目指している。
●フリーダムアーキテクツデザインとオートデスクの業務提携内容
・BIMデータを使用した4号建築確認申請のワークフローを普及させるため、他社・他機関と協力。
・住宅分野のプロジェクトで実践できるBIMワークフローを構築。
・BIMワークフローの一環として、オーナーや協力会社とのコミュニケーションを向上させる手法を研究し、業界での浸透を図る。
・VRやIoTなど新しい技術をワークフローに取り入れ、BIMの利便性向上を研究。
現在、住宅建築の多くは印刷した図面を関係者が共有して業務を行い、オーナーもその図面や、図面から描かれたパースで完成イメージを確認している。BIMは大規模プロジェクトで活用されることが多くあるが、今回の合意によって、比較的小規模な設計事務所や工務店でもBIMの利便性を得られるワークフローを構築し、オーナーを含めた関係者間のコミュニケーションの向上を目指すとしている。
●関連リンク
・フリーダムアーキテクツデザイン ウェブサイト
・オートデスク ウェブサイト