米国で「Oculus Connect 2」がスタート 製品版のプロトタイプを激写だ!
米Oculus VRは現地時間の9月23〜25日、米国ロサンゼルスにてVR開発者向けイベント「Oculus Connect 2」を開催中だ。3日間にわたり、30を超えるセッション、PC向けのVRヘッドマウントディスプレー「Oculus VR」やGalaxyシリーズを使うモバイル向けの「Gear VR」の展示、参加者のフリーデモ、パーティーなど、VRの知識と人脈を広げるためのさまざまな企画が展開される。
会場となったロウズハリウッドホテル。
道にネームプレートが埋め込まれたハリウッドのメインストリートの近くに位置するホテルだ。
レジストレーションの部屋。昨日22日の夕方から登録が可能だった。
至るところにOculus VRがらみのパネルが貼られている。
デモの部屋に続く廊下は、朝食が置かれていたこともあって絶えず混雑していた。
装着感が微妙にアップして見やすく!
企画の中で、まず最初に体験できたのが、VRHMDのデモだった。ゲームを選んでゲームパッドで体験できる「Rift + Gamepad Demos」、VR用モーションセンサーの「Oculus Touch」を使った「Toy Box Demos」、今年1月に設立を発表した映画製作の子会社「Oculus Story Studio」が手がけた2作目のVRタイトルを視聴できる「Henry Demos」という3種類になっていた。
デモの予約はOculus Connect 2の専用アプリから申し込める。30分刻みで用意された枠のうち、空いているものをタップすればOK。メールがくるなどのリアクションが特になくて不安になったが、列に並んで入り口で見せることで通してもらえた。
Rift + Gamepad Demosの部屋。かなり広く、体験用の個室が8、9個ほど確認できた。
今回でポイントとなるのは、デモ機に6月のゲームショウ「E3 2015」で発表した製品版のプロトタイプを使っている点。今年に入ってからの展示会では最新試作の「Crescent Bay」が利用されることが多かったが、開発者に対していち早く体験できるように提供した形になる。
正面。「Engineering Sample」との記載がある。
側面。前頭部だけでなく、こめかみのところにあるベルトも長さが調節できて、より顔にぴったりフィットできる感じた。
背面。Crescent Bayに比べると穴が空いて軽量化が計られている。もちろん360度の位置(ポジション)トラッキングが可能だ。
上部から。
レンズ部分。
底面。さまざまな顔の形に合わせて見やすいようにするために、瞳孔間距離(IPD)を調節するノブがあるのだが、筆者の体験した試作機ではつぶされていた。別の筐体では用意されていたものもあって、よりピントがシャッキリとして見えたようだ。
ビルトインのヘッドホン。普段は「ハ」の時型にしておいて、HMD側をつけてから下ろすことが可能だ。
位置トラッキングを実現してくれる外部の赤外線カメラ。Crescent Bayからデザインを一新して、台座付きになっている。
装着したときの軽さは第2世代開発キットからCrescent Bayでかなり向上した。製品版のプロトタイプは、そこからさらにフィット感が高まった印象だ。筆者は「Rift + Gamepad Demos」と「Henry Demos」の2種類のデモを体験してきましたので、後ほど詳細をお届けします。以上、現場の広田でした!
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