【詳報】VR ZONEのエヴァVR「THE魂の座」を最速体験 リフトオフのリアルさで取り乱した!
バンダイナムコエンターテイメントは16日、今夏、東京・新宿歌舞伎町にオープン予定の超現実エンターテイメントEXPO(VRアクティビティ施設)「VR ZONE SHINJUKU」に設置されるアクティビティとして、「エヴァンゲリオンVR『THE 魂の座』」を発表。本日、同社の本社があるバンダイナムコ未来研究所でメディア向け体験会を開催した。
「VR ZONE SHINJUKU」は本日ロゴが公開された。
「エヴァンゲリオン」は日本のアニメカルチャーの中でも名だたる作品の一つとして知られるロボットアニメ。1995~96年にTVアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」が放映、1997年には完結編が劇場公開された。2007年より「ヱヴァンゲリオン 新劇場版」シリーズがスタートされ、全4作のうち「序」「破」「Q」が公開されている。本アクティビティは「新劇場版」の設定をベースとしている。
システムとしては従来のProject i Canアクティビティ同様にHTC VIVEと自社製の体感筐体を使用し、VR初の操縦体験を視覚・聴覚に加え、駆動、振動、送風などのギミックによりフルに体験することができる。
シナリオとしては3名の操縦資格者が失踪し、第3新東京市民のなかから3名の操縦者を選出、エヴァンゲリオン初号機、零号機、弐号機に搭乗させ、第10の使徒に闘いを挑むという、原作を知っている人ならばかなり無茶な設定、と言える。今回のアクティビティ体験ではシンクロ率が10%程度だったが、もともとエヴァに乗れる人間が人間なだけに、10%出ること自体が奇跡とも言われそうだ。
開発中の画面。
プレイヤーはゴーグルをつけた時点でもうエントリープラグの中。うす暗い筒の中から通信でミサトさんやリツコさん、マヤさんのボイスが流れ(もちろん全部本作のための新録!)、いやがおうにもエヴァに乗ってるんだ、という気になってしまう。今回のアクティビティでは使いどころがそれほどなかったが、操縦かんも動くので電源が切れたときの「動け動け!」ごっこもできそうだ(笑)。
エントリープラグへと誘われるVRおじさん。
と、LCLがプラグ内に注入され(さすがにリアルでは流し込まれなかった……構造上無理ですね)プラグ内が液体で満たされるとA10神経が接続され、シリーズではおなじみの接続映像が体験できる。そして視界がケイジに移り変わったとき、「ああ、俺は今エヴァを動かせる状態になったんだ!(もう14歳をマッハで通過してる年なのに!(汗))」と改めて実感。そして「序(TV版第壱話)のリフトオフシーンを実体験できるんだ!」と興奮を抑えられない自分がいた。
拘束具を外され、ゆっくりと機体が移動しケージの壁に機体がぴったりつけられ、射出口の扉が手前からバンバン開いていく光景に脳内シンクロ率は400%オーバー! そしていよいよリフトオフ!レールで地上へと上がっていくところで……。
「つづく」
えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。
リフトオフで興奮するVRおじさん
ケージのなかはもちろん……。
プラグ内のデータ表示などもしっかりと再現。
バトルシーンは現在開発中とのことで、3体のエヴァが射撃武器を使って第10の使徒に立ち向かうものになるそうだ。ただし、この第10の使徒、劇中では弐号機の両腕を切ったり、弐号機の首をぶった切ったり、挙句のはてに零号機を取り込んで巨大な綾波レイの姿に変わるなど、かなりの強敵となっている。なお、ヘッドセットにはマイクがついてて通信可能となっており、3人の連携がゲームのカギとなるらしい。
あと、「新劇場版」がベースとなっているのでやはりマリ機の操縦も……という話も出たが、作りたいけど今回はなし、とのこと。
本作ではコックピットの位置は約80mの高さに設定されている、ということで、実際の戦闘ではスケール感を感じるものに仕上がることを強調していた。ちなみにこの高さはメディア体験会の会場となったバンダイナムコ未来研究所の14階がほぼ同じ高さ、ということで、車などが蟻のように見えるスケールになりそうだ。
14階からの眺めはこんな感じ。
また、エヴァシリーズの特徴的な武器にプログレッシブナイフがあるが、今回は格闘戦は排除し射撃兵器での戦いになったそうだ。ちなみに武器の中には「新劇場版・破」でも使われたN2ミサイルなんてのもあるそうだ。もっともミサイルがあってもあの使徒、コア部分をシールドで防御するんですけどどうするんですかねぇ……
普通の人なら絶対になれないエヴァのパイロットになれてしまうところがVRの凄いところ。それも細かい部分までかなり作りこんでいるのは圧巻だ。オープンしたら間違いなく人気上位のアクティビティになることは間違いないだろう!
PROJECT I CANのおなじみのメンバーも。左からタミヤ室長、コヤ所長、本作プロデューサーの井本氏。インタビューも後ほど公開予定です
なお、鋭意建造中の「VR ZONE SHINJUKU」だが、プロジェクションマッピングの第一人者として知られる「株式会社ネイキッド」が外壁と内部演出を担当することが発表された。
夜のプロジェクションマッピングの完成予想図。
今後は6月13日にカンファレンスが行われることが公式ホームページで発表されている。ロケーションVRエンターテイメントの最前線となる「VR ZONE SHINJUKU」は今後も目が離せない。
(C) カラー
(C) BNEI
(TEXT by Shogo Iwai)
●関連リンク
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