Oculus、VR用フレーム補間技術「Asynchronous Spacewarp」を発表 CPU・GPUの処理を半減
Oculusは10日、VRのCPU・GPUの処理を半減するフレーム補間技術「Asynchronous Spacewarp」 (ASW)を発表した。存在としては、10月の開発者向けイベント「Oculus Connect 3」にて明らかにしていたものだ。
VRを快適にプレイするには最低でも90fpsのフレームレートが必要だが、PCが45fpsしか出せないような環境でもASWがフレーム補間を行うことによって90fpsのフレームレートを出せるようになる。また、開発者がASWに合わせた修正を行わなくてもフレームレート数が足りない場合は自動的に適用される。
ただし、急速な画面の明るさの変化(稲妻や懐中電灯、ストロボなど)やオブジェクト自身の移動(AWSは移動したオビジェクトの裏にあるものはわからない)、素早い動きの繰り返しパターンやコックピットのHUDなどのインターフェース(細かく変動する数値など)に対してAWSは適切なフレーム補間をできないことがある。
OculusはVRをするためのシステムハードウェアの条件を引き下げる方針で、今回発表されたASWはあくまで高性能なPCでは使う必要はないと説明している。
ASWに対応しているGPUはAMDのRadeon RX 400シリーズとNVIDIAのGTX900/1000シリーズで、OSはWindows8以降、Oculus1.10のバージョンから利用可能だ。
<Text by ぱソんこ>
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