Google、VR酔い予防のための移動方法4Tipsを紹介 「移動は一定速度」「回転は10~20度ずつ」など
7日、米Googleは公式ブログのThe Keywordにて、「VRにおける快適な移動についての4つの方法」を紹介した。
1.一定速度
例えば、プレイヤーを静止した状態から加速させたり、あるいはその逆にプレイヤーが加速した状態から段々と速度を落として停止させるといったジェットコースターのような加速度による速度制御、演出はプレイヤーの酔いを引き起こす。そのため、VRでプレイヤーが移動する際は常に一定の速度で移動することが望ましい。
2.トンネリング
VRで移動しているプレイヤーの視界をトンネリングして中心以外を隠すようにすると酔いが軽減される。Daydream Labはトンネリングについて「テレビで一人称視点の映像を見ても酔わないのはテレビが人間の視界の一部しか占めていないため」であり、VRで移動しているプレイヤーの視界を狭めることによってこれを再現するという。すでにOculus RiftとHTC Vive向けにリリースされているGoogle Earth VRではこの方法をコンフォート(快適)モードとして採用している。
3.テレポーテーション
コントローラを用いて瞬時に目標位置に移動するのもVRではよく用いられる移動方法だが、Daydream Labは瞬間移動はVRを体験している人が空間的な感覚を維持することができないとしている。そのため、DaydreamのGoogle Street Viewでは瞬間移動した後にフェードを用いてシーン全体をプレイヤーの方へ移動させるように見せることでプレイヤーに方向性を伝える。Daydream Labはこれを「Implied Motion(暗黙の動き)」と名付けた。
4.回転
VRを体験する環境はプレイヤーが立っているか360度回転する椅子に座っている状態が望ましいが、それが実現できないプレイヤーも多い。その場合はプレイヤーがVRで視界の回転をコントロールする必要があるが、回転に連続的なアニメーションを挟むと酔いを引き起こすため一度に10~20度の瞬発的な回転を行うとよい。
GoogleとDaydream Labは上記の4つのVRの移動方法を含めたDaydream向けVRデモのDaydream ElementsをDaydream対応Android向けにGoogle PlayとGitHubで配信中だ。
(TEXT by ぱソんこ)
●関連リンク
・Daydream Labs: Locomotion in VR
・Daydream