LINEが「Gatebox」のウィンクルを子会社化 バーチャルホームロボットを共同開発へ
LINEは、スペインのバルセロナにて開催中の世界最大のモバイルカンファレンス「Mobile World Congress 2017」キーノートにて、新たな戦略としてクラウドAIプラットフォーム「Clova(クローバ)」を発表。これにあわせて、バーチャルホームロボット「Gatebox」を開発するウィンクルを連結子会社化すると発表した。
「Clova」は、LINEとNAVERの共同開発プロジェクトだ。LINEが構築してきたメッセンジャーを軸としたプラットフォームを拡大し「LINEからすべてがつながる世界」を目指すスマートポータル構想を推進。インターネット、PC、モバイルへと時代が変化する中で、次のパラダイムは五感を通じた「AI」となり、情報とインターフェースの関係が「AI」によって変化すると同社は考え、LINEの新たな戦略として打ち立てられた。
「Clova」を搭載した製品は今年初夏に日韓で発売を予定。また、ソニーモバイルコミュニケーションズ、タカラトミーといったさまざまな領域の企業とパートナーシップを推進することで、あらゆるシーン・環境にAIが溶け込む世界を目指す。
バーチャルホームロボット「Gatebox」(関連記事)を開発するウィンクルとは、「Clova」を活用した共同開発を目的として資本業務提携。ウィンクルがLINEの連結子会社となることに合意した。最新のプロジェクション技術とセンシング技術を搭載する「Gatebox」と、ウィンクルの優れた技術開発力とノウハウを活かしつつ、クラウドAIプラットフォーム「Clova」を活用したバーチャルホームロボットの共同開発を進めるとしている。
尚、ウィンクルでは今回の提携に伴う開発体制の大幅強化を実施する。現在の15名から2倍となる30名規模の体制とし、既存のホームロボットを超える圧倒的なプロダクトに成長させたいとのこと。幅広い分野のエンジニアを募集しているため、詳細はウィンクルのウェブサイトをチェックしてみてほしい。
●関連記事
・LINE プレスリリース 株式会社ウィンクルとの資本業務提携による連結子会社化に関するお知らせ
・Gatebox 公式サイト
・ウィンクル ウェブサイト