バーチャルYouTuberってなんで流行ってるの? 9/4、角川アスキー総研と最新事情がわかるビジネス向けセミナーを開催
今や4000人以上とも言われているほど盛り上がっているバーチャルYouTuber(VTuber)の世界。昨年12月から一気にネットで注目を集め、新世代のアイドル・タレントを生み出そうと続々と多くの企業が参入してきております。
そうしたこれからVTuberを始めたい方々向けに、9月4日、角川アスキー総研さん主催でセミナー「実践VTuber3時間セミナー ~失敗しないVTuberの導入ノウハウと名刺交換会~」を開催いたします。講師としてActiv8代表取締役の大坂武史氏、CyberV代表取締役の兵頭陽氏をお招きし、トップVTuberを運営している現場の実情も語っていただく予定です。
*チケットはこちらから → https://lab-kadokawa65.peatix.com(Peatix)
PANORAでは、2017年2月にキズナアイちゃんをインタビューするなど、初期からこのムーブメントをずっと取材してきており、伝えたい思いをとても多く抱えています。
そもそもファンはバーチャルYouTuberの何を面白いと思っているのか……という話は、さまざまな側面があります。
まず生々しさの魅力です。低価格化したモーションキャプチャーを使って、生々しい動きをリアルタイムで見せられるようになったというのが1点。そしてもう1点、存在自体の生々しさも見逃せません。
当たり前の話ですが、アニメやゲームなどに登場するキャラクターは画面の向こうにいて、どんなに好きでも存在に触れることはできませんでした。一方、VTuberは、生放送で自分が送ったコメントを読み上げてくれたり、Twitterに投稿したファンアートをリツイートしてくれたりと、リアルタイムで反応してくれるのが新しいです。
VTuber同士も、動画や生放送でコラボするだけでなく、普通のタレントやYouTuberのようにTwitterで会話を交わして、おめでたいことがあればお祝いを投げたりしています。キャラクターが物語の中で決められた役を演じるのではなく、次元を超えてわれわれと同じ時間を生きている──。そんな存在としての新しさが我々を引きつけてやみません。
ネットの若者文化という側面もあります。筆者の肌感覚では、2000年前後に起こったFLASHや、2006年末からのniconicoのムーブメントと近い印象です。
プラットフォームとして10年以上運用されているYouTubeやniconicoは有名人が増えすぎて、今となってはなかなか目立つのが難しくなってきました。それが生身ではなくVTuberになることでリセットされ、動画なら「〜〜やってみた」やゲーム実況、生放送ならコメント読み上げや雑談など同じネタをなぞりつつも、キャラクターの性格や世界観で別の切り口を見せられます。
既存の文脈と切り離された新しい土壌で、面白いコンテンツが見切れないほど生まれていて、しかも無料で見られるとくれば、特に社会人に比べて時間を自由に使いやすいこの種の文化が好きな若者なら進んで沼にハマっていくはず。ヘビーリスナーともなると、複数のVTuberが同時に生放送を配信する夜の時間帯に、2窓、3窓でチェックする人もいます。
VTuberをやる側にも新しいフィールドを提供しています。
よくいっているのが、ひとくちにVTuberといっても、タレントを目指すものと、別のアバターで別の人生を生きるものに大きく分けられるという話です。前者は役者や声優、モーションアクターとも微妙に違う個性を生かせる仕事、後者はネットの動画や生放送で自己表現することで楽しむ趣味という路線になります。
他人の言葉を借りるなら、世の中にはVTuberに「転生」したほうがしっくり来る人がいて、性格はそのままにキャラクターの見た目をかぶせることで、タレントとしての才能を開花させたり、より多くの人に受け入れられやすくなることがあるわけです。
……などなど、この辺話し出すとキリがない感じなので、ぜひセミナーでまとめさせてください。
PANORAでは、参加者が協力してVTuberの動画をつくる「VTuberハッカソン」や、これから趣味としてVTuberを始めたい人向けの「VTuberワークショップ」といった、セミナー・勉強会を開催してきました。以前からVRのジャンルにおいても「Tokyo XR Meetup」「Tokyo VR Meetup」「VRまつり」といったシリーズでコミュニティーをつくっています。
ネットに限らずノウハウやエッセンスをお伝えして、メディアとしてVR・VTuber業界にコミットしてもっと盛り上げていきたいという思いしかないので、ぜひビジネスでVTuber企画の立ち上げを企画されている方はご参加ください!
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