ダッソー・システムズ、HTC VIVEと「3Dエクスペリエンス・プラットフォーム」の連携を発表
ダッソー・システムズは、「3Dエクスペリエンス・プラットフォーム」と、HTC VIVEの商用利用向けモデル「VIVE ビジネスエディション」の連携を発表した。これにより「3Dエクスペリエンス・プラットフォーム」ユーザーは、製品開発や改良において、早い段階から製品設計の参照・探索・検証ができるようになる。
HTC VIVE(ビジネスエディション)と「3Dエクスペリエンス・プラットフォーム」でVRを提供するなど、両社はVRの業務領域での活用に向けた協力を深めている。昨年4月頃の一部のグローバルイベントにおいて、HTC VIVEと3Dエクスペリエンス・プラットフォームで構成されるアプリケーションが近日紹介予定であると表明していた上で、先日開催されたCES 2017で実際に披露された形だ。
ユーザーは、HTC VIVE(ビジネスエディション)と「3Dエクスペリエンス・プラットフォーム」をプラグアンドプレイでつなぎ、操作することで、3Dの仮想空間の中を自由に探索できる。本連携機能の使用者は、インダストリアル・デザイナー、メカ設計者、マーケティング担当者、プロジェクト・マネージャー、製造計画担当者などを想定している。
開発中の製品であっても、製品の設計情報をもとにしたバーチャル・モデルによって、「3Dエクスペリエンス・プラットフォーム」上とVRゴーグルによって詳細に検討が可能となる。ディスプレイ画面でモデルを見る場合と比較して、製品の奥行きや立体感、空間に置いた場合の印象を、より深く理解できるようになる。
ダッソー・システムズのハイテク業界担当バイスプレジデントのオリビエ・リベ氏と、HTCのバーチャル・リアリティ・エンタープライズ&ビジネス開発担当バイスプレジデントのHervé Fontaine氏は、以下のようにコメントしている。
●ダッソー・システムズ ハイテク業界担当バイスプレジデント オリビエ・リベ氏 コメント
「バーチャル・リアリティは個人使用の枠を超え、ビジネスの場における戦略的な価値を構築しつつある段階にあります。つまり、VRがより多くの情報に基づいた意思決定を可能にしているということです。今回披露する新しい手法は、3Dエクスペリエンス・プラットフォーム上で、当社のインダストリー・ソリューション・エクスペリエンスとバーチャル・リアリティを組み合わせるものです。開発中の製品を直感的に把握できるようになるため、クリエイティブの可能性が一層広がります。この新手法により、デザイナーやエンジニアは製品の美しさと技術要件のバランスをとりやすくなり、マーケティング担当者は、個性や感情に訴える、より優れたユーザーエクスペリエンスを構築できます」
●HTC バーチャル・リアリティ・エンタープライズ&ビジネス開発担当バイスプレジデント Hervé Fontaine氏 コメント
「VIVEビジネスエディションにより、ダッソー・システムズの顧客企業は、バーチャル・リアリティを大規模に、かつ低コストで活用いただけるようになります。ミリメートル未満の精度と非常に低いレイテンシ (遅延) を両立する独自のレーザートラッキングシステムを搭載したVIVEビジネスエディションは、ダッソー・システムズのCATIAアプリケーションのユーザーが、デザイン変更をリアルタイムで確認するのに理想的です」
●関連リンク
・ダッソー・システムズ ウェブサイト