PS VR「BattleZone」試遊に大興奮!! 某「戦車道」にも登場した傑作がVRで新生 【PSX15】
今から35年前の1980年にアーケードゲームとして開発された戦車ゲーム「BattleZone」というゲームがある。ワイヤーフレームによる3D描画を採用した戦車のシューティングゲームで、主観視点を採用したFPSの始祖でもあった。
当時の製作元は同作品をベースにしたシミュレーターを米陸軍に導入したこともあって、本作をオマージュしたワイヤーフレームの戦車ゲーム(「Steller 7」や「X」など)が開発されたこともあった。さらに、本作に似た雰囲気のゲームがとある戦車道アニメに登場したりと、このゲームをリスペクトした作品は数知れない。
そんな元祖戦車バトルゲームがVRで新生を果たしたのが、このPlayStation VR向けの「BattleZone」になる。
PS VRを着用すると、なんと画面には「INSERT COIN(当時のアーケード風に言うと『コインいっこいれる』)」の表示。なるほど、元がアーケードなのでそういうところもリスペクト、と感心してしまった。
「それ、分社した後の会社のネタだろ」という突っ込みはナシで > コインいっこいれる。
さて、オリジナル版のゲームの操作は、縦2方向レバー2本という実際の戦車のような方法だったが、本作では今風に左スティックで自由移動、右スティックでエイムとなっていた。さらに「×」ボタンでジャンプも可能だ。
ゲーム内容は単純明快で、フィールド内に登場する敵戦車を殲滅せよ、というもの。戦車内は全天ドーム型になっており、ヘッドトラッキングで自由に見渡すことができる。戦車内のレーダー表示と目視で敵を照準内に入れ、「R2」ボタンでショットを発射し撃破せよ! 戦車バトルながらクイックな挙動とスピーディーな展開で今風な演出になっている。
ゲームを進めると警告音とともに「SWORM」なる空中をひらひら飛び回る新兵器が登場。こちらは武器を切り替え、ガトリングガンで応戦すべし。発売されるゲームでは、臨機応変な装備変更も重要になりそうだ。
「未来のアーケードゲームをVRで構築する」というユニークな切り口を見出した新生「BattleZone」。今後の展開にも期待したい。なお、同作品はOculus Rift向けもアナウンスされているが、PS VR版が先行発売するとのこと。
現地のソーシャルスクリーンの様子。早く家庭でも遊びたい!
(文/岩井省吾)
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