うぉオン! 俺はニュータイプだ!! 電通サイエンスジャムが「脳波VR」を展示【TGS】
現在夜中の2時。眠い。そう思っているときの脳波はどういったものだろうか。どうしてTGS2016とiPhone 7の発売が被っているのとスケジュールを確認したときの脳波はどういったものだろうか。
布団を見つめるそのとき、脳波どう動いているのだろうか。人は動くときにも、感情を抱くときにも、固有の脳波を発する。そんな脳波を取得し、それをVRに取り入れたデモが、「東京ゲームショウ2016」の電通サイエンスジャムが展示していた。
脳波センサーユニット装着可能なAirVRゴーグル
AirVRゴーグルに脳波計を搭載しており、その脳波をアプリで分析するといったものだ。チェックしたアプリは「脳波LOVEチェッカー」。3人の女性の映像を見て、被験者の脳波から興味の度合いを類推して、もっとも好感を示した女性を表示するといったもの。説明員によると、VRマルチシナリオ映像作品への可能性を示すものだという。
VRでなくとも、アダルトゲームにも採用できそうな気配だが、ともあれ、脳波は正直なので、予想外の結果にもなるため、エンタメ的な意味でも、己をより知る意味でもユニークな試みだ。
左レンズ上にあるパーツと耳につけた端子で、脳波を取得する。レンズはWearality SKYを採用。Wearality SKYは150度のワイド視野角レンズで、かつ折りたたみ可能なオープン型VRゴーグルだ。
AirVRゴーグルもプロトタイプでカテゴリーでいえば、防水型VRゴーグルになり、またモバイル性能も高いものとなる。なぜかというと、浮き輪のような作りだからだ。側面には浮き輪と同じく空気栓があり、必要になったときに人力で膨らませるだけでよく、用が済んだら空気を抜けばコンパクトになる。
また柔軟な形状であるため、メガネをつけていても、そのまま楽にVRゴーグルを装備できるのも大きなメリットだ。もちろん、浮き輪同様に水に浮くため、防水スマホとセットで運用すれば、また新しいエクスペリエンスに出会える可能性もある。
空気栓がある。
デモ出展であるため、脳波VRとAirVRゴーグルについては実際に販売するのかは不明だが、日本の家屋事情からすると実際に移動する類いには、どうしても制限が多くなるため、脳波も有力な入力インターフェイスになる可能性がある。そうなると、ニュータイプ的なアレの世界になってしまうが……現実からグッバイするのだから、問題はないだろう。AirVRの早急な販売を期待したい。
(Text by 林佑樹)
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