VRってどんな企業が開発している? 「GTMF 2017」のMeet-Ups講演を凝縮してお届け!
14日、東京・秋葉原のUDXにてゲーム・アプリ開発者向けイベントの「Game Tools & Middleware Forum 2017」(GTMF 2017)が開催された。「Unity」や「Unreal Engine」、「Orochi」、「ADX」、「Sprite Studio」、「Maya」といった、コンテンツ制作をより加速してくれるツールが一堂に会する内容になっている。
そのイベントにおいて近年人気を集めているのが、求人、受託募集、ツールの宣伝など、アプリ・ゲーム業界の発展につながる可能性のある内容を開発会社自らが5分でプレゼンするという「Meet-Ups」だ。VR関連の企業をピックアップしてお届けしよう。
クラウドクリエイティブスタジオ
同社代表取締役、秦泉寺章夫氏。
ロケーション向けVRプラットフォーム「V-Revolution」を立ち上げたクラウドクリエイティブスタジオ(関連ニュース)。第1作となる「DEATH・GAME」のロケテストを京都で行い、大好評だった模様。現在はタイトル供給パートナーや稼働先を探している模様だ。
京都にはVRが体験できる施設が少なかったため、長蛇の列ができたとか。
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・クラウドクリエイティブスタジオ
・V-Revolution
エイティング
取締役プロダクト制作部長、五井智久氏。
アプリからVRまで、さまざまなタイトルの受託開発をしているコロプラグループのエイティング。代表作は諸般の事情で言えないものが多いとのことだが、代表的なものはシューティングの「バトルガレッガ」(エムツーよりPS4移植版が発売中)や、VR格闘ゲーム「STEEL COMBAT」(PS4/Oculus Rift)など。Unreal Engineの開発経験もあり、今後もコロプラ外の受託開発も続けていくとのことだ。
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・エイティング
・バトルガレッガ REV.2016(M2 ShotTriggers)
・STEEL COMBAT(Ocurus Rift)
・STEEL COMBAT(PS VR)
講談社
「Hop Step Sing!」といえば弊誌でもおなじみの松下友一氏だが、本日は海外出張(ロンドン、「Hyper Japan Festival」)のため、リードエンジニアの濱田慎一氏が登壇した
「Hop Step Sing!」をはじめとするキャラクターVR事業を立ち上げた講談社。同社がこのような事業を推進するのは、日本が世界に対抗できる武器の一つがキャラクター演出だからということ。
VR/ARは将来、コミュニケーションとしての使い方を見越していて、外資系企業もそれを見越したツールを提供しつつある。コミュニケーションツールのサービスにはいいキャラクター演出のセンスが必要、と講談社は見ていて、外資系が圧倒的な規模で乗り込んでくる前に実現しなければならない。この「Hop Step Sing!」によってVRのノウハウは蓄積しており、今後はリアルタイムアニメーションやチャットボットなど、VRに限らず技術とキャラクター演出を絡めたさまざまな事業を推進していくとのこと。
講談社キャラとのコラボ案件も大歓迎だそうです。
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・講談社
・Hop Step Sing!
その他
効果音、ボイス、フォーリーの専門というかなり珍しいサウンド受託会社、コネクテコ。サウンドミドルウェアの「Wwise」を主に使用しており、サラウンドやVR音声の製作も行っている。
シリコンスタジオの関連会社で同社ミドルウェアでの現世代機向けタイトルの開発を行っているイリンクス。「Orochi」、「Mizuchi」などシリコンスタジオ製ミドルウェアで開発したフォトリアル映像のデモを行った(残念ながら撮影禁止)。
「ヘディング工場」でおなじみのジェムドロップは人材募集(関連記事)。案件次第でUnity以外でも作ってます、とのこと。
(TEXT by Shogo Iwai)
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・「GTMF 2017」公式サイト