自意識と闇、エロを堪能せよ! ミソシタ初単独ライブ「ミソパーティー」レポート

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このおじさんは誰だ!

ちなみに渚乃奏ちゃんの相談内容は「私は18歳の女子高生VTuberだが、16際のリアル男性YouTuberと相思相愛になったものの、2人ともバーチャル存在になるにはVR機器が高すぎる。しかしリアルの私は“アラサーガリガリメガネおじさん”なので(会場笑)、リアルはなし。こんな私たちが充実した恋愛生活を送るにはどうしたらいいか」。

これに対するミソシタの応えは「16歳童貞にマウンティングをとりたいだけだろう!(会場笑) 本当はみんなおっぱいが好きなんだ。おっパブにいけ! そのうえでバーチャルをやれ! 基礎が大事なんだ。8ビートを叩けない奴がいきなり変拍子を叩こうとするな!」
と一喝。

「端から見たら相談者も回答者も全員やばい奴」(ミソシタ)の予想外の質問と回答に会場も盛り上がる。

そして始まった5曲目「アタラシイヘブン type x」で事件は起きた


▲「アタラシイヘブン type x」

皆曲に聴き入っていたが、2回目のサビの「アタラシイヘブン 最高な気分」のあたりでファンがサワザワし出す。


▲画面右上にワイプのような何かが……


▲全画面になった!

ちなみに、曲中、曲後も説明は一切なし。しれっと終わって次のコーナーに移り、会場からも「えっ、説明なしなのww」とツッコミが飛び交っていた。もちろん筆者も何も説明できないが、ハプニングではないことは確かなので安心してほしい。

その後は、ポポリオ氏と絵画を大喜利的に鑑賞しつつ、6曲目「ダイブディープ」、7曲目「ライフイズダーク」を歌い終え、なんとゲストにポエムコアの創始者であるBOOL氏が登場。ミソシタの制止を無視してライブをジャックし、「エロ本と俺」を歌い上げた。


▲ポポリオ氏とミソシタを題材にした絵画を鑑賞


▲BOOL氏登場


▲エロ本と結婚したいという気持ちを歌い上げるBOOL氏

8曲目「エロ本walk」のあと、今度は日本とアフリカを行き来しているVTuber「ヨモツイクサくん」から真剣な相談が。


▲ふむふむ……


▲関係なく……


▲oh……

ちなみにミソシタによれば、この後ライブが始まる前に「治りました」という動画が届いたそうで、自己解決に至ったとのこと。

笑いを交えながらも切れ味を増していく自意識と闇、エロを乗せて9曲目「ヘンリーダーガー」も動画やCDで聞くのとは別物。ファンからも歓声が漏れる。そしていよいよ最後の曲「地下二階のレジスタンス」が始まる。


▲ラスト10曲目「地下二階のレジスタンス」

 

 

ピアノの音色と感動的な曲調がまさにラストソング。

 

アンコールの締めはミッドナイト・ファイティングブリーフ


▲手拍子と共にアンコール

もちろんこのままでは終わらない。ファンから手拍子入りの熱烈なアンコールを送られ、再登場のミソシタ。「アタラシイヘブン」、「革命前夜 type x」を熱唱。そして「人の闇を笑うな」という台詞の直後、この日一番とも言える歓声が起き、正真正銘最後の曲として「ミッドナイト・ファイティングブリーフ」を歌った。


▲拳を握って……


▲「ミッドナイト・ファイティングブリーフ」の歌詞と共に拳を突き上げる。盛り上がりは最高潮

「また闇の中で会おうぜ」

ミソシタは最後にこう言い残し、長く鳴り止まない拍手とファンからの「ありがとー!」という声援と共にライブは終了した。

改めて実感したのは、ライブはいい意味で全く別物ということ。爆音がドスドス体に響き、アタラシイヘブンでは髪の毛一本一本、音で空気も震えているのがはっきり分かった。ライブ特有の高揚感や一体感が心地良く、YouTube動画などで聴くものとは全く比べものにならない。いま聞き比べても同じ曲とは思えないくらい素晴らしいものだった。11月23日には氏が出演するライブがまたあるので、とにかくあの爆音と雰囲気の中で1曲聴いてほしい。

 
(文 花茂未来

 
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