カノジョたちはそこにいた コナミ「ラブプラスEVERY」ドキドキ体験レポート【TGS2017 】

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9月24日まで開催している東京ゲームショウ2017で、KONAMIが「ラブプラスEVERY」のブースを出展していた(関連記事)。今回はそのブースの中で体験できたモバイルVRモードについて紹介する。なお、筆者はこれが「ラブプラス」シリーズ初体験であることをあらかじめ了承して頂きたい。

「ラブプラス」といえば、ヒロインと恋人になったあとの関係を主軸に置いた恋愛シミュレーションゲームだ。第1作は2009年の発売で、ARマーカーをiPhoneアプリで読み込んでキャラを現実空間に出現させるキャンペーンを熱海市が行ったことなどでも知られている。

 

ラブプラスEVERYのブースはゲームの舞台である十羽野高校を模しており、それぞれクラス名が割り当てられている学校の教室のような個室が12個設けられている。入口にはスケジュールや注意事項等が書いてある掲示板と各カノジョたちの大量の写真風イラストが飾ってあった。

まずここにたどり着くまでが一苦労だった。筆者は初日となる21日で、10時開場の直後に向かったのだが、それでも50分待ち。さらに2日目に編集部の別の人間がこれまた開始直後の10時3分に現地についたものの、すでに30〜40人待ちで体験まで30分ほどかかったとのこと。1時間半待ってようやくお目にかかれたという話も聞いたが、一般デーとなる23、24日は、KONAMIブースで配布する整理券制に変わったようだ。

 
*記事公開後に整理券について修正しました。(9月23日7時45分追記)

 

中に入ると十羽野高校の制服を着たコンパニオンに個室へ案内された。部屋の中には学校の椅子と机があり、机の上に体験用の機材であるAndroidスマートフォンとカノジョたちの姿がプリントされた紙製のVRゴーグル、ヘッドホンが置いてあった。

 

筆者が学校の椅子に座ってスマホの画面から会話したいヒロインをタップして一人選び、コンパニオンにゴーグルとヘッドホンを装着してもらうとVRモードが始まった。ちなみに筆者が選んだのは「高嶺愛花」。

 

体験中の写真。筆者ではなく、弊誌編集長の広田です。

 
VRモードが始まると、筆者は高校の教室で椅子に座っていた。周囲を見回すと360度すべてが学校の教室で、机の上にはカバンや部活で使うと思われる道具などが置いてある。どうやら主人公は黒板に書いてある2週間後のテストの予告に気を滅いらせたので、これからテニス部に行って気を晴らそうという算段のようだ。その時、カノジョが教室に入ってきて、部活に行く前に主人公と話がしたいと言う。その後、プレイヤーはさまざまなコミュニケーションをとることになる。

まず、カノジョたちの見た目が印象的だった。トゥーンシェーダによってイラストを立体にした感じで、筆者が知っているイメージのキャラクターがそのまま等身大で現れたように思われた。アニメ調の3Dモデルのキャラクターが立体視になったときに発生しやすい違和感も筆者は感じられず、キャラクターの表情やモーション、瞬きなどの細かい挙動やスカートの揺れなどによってカノジョになんとも言えない人間くささを感じることができた。

操作も手を使わずに、目だけで行えるように工夫している。ゲーム中、空間に丸いアイコンや文字の選択肢が出現し、目線を合わせてしばらく待つとストーリーが進む。カノジョとのコミュニケーションでは、会話の選択肢、窓辺や黒板などに青色の吹き出しのアイコンが小さく表示され、同様に目線を一定時間を重ねるとヒロインとの会話や主人公の独白が始まる仕組みだ。各キャラクターの台詞には字幕が表示されて、視界の下側に固定されている。なお、プレイヤーは声優によるボイスが存在せず台詞の字幕のみだった。

デモでは会話中の選択肢は一回のみ表示されるので、デモ体験中には主人公のカノジョとの会話が始まったらカノジョの顔や動き、声に集中できる。カノジョとの会話中にカノジョを視界から外すと、視界の端にピンク色のカノジョのアイコンが表示されてカノジョのいる方向を教えてくれた。

デモの終盤ではカノジョと会話だけではないコミュニケーションを楽しむことができたが、これはぜひみなさんの目で確かめてほしい。カノジョとのコミュニケーションが終わると画面が暗転し、予告の後にVRモードはそのまま終了した。

 

VRモード体験終了後は、VRゴーグルをそのまま貰って持ち帰ることができる。ちなみに、ラブプラスEVERYの製品版はVRゴーグルがなくてもVRモードでプレイ可能とのこと。

 
筆者の体験した感想としては、PCやゲーム機の性能に頼らずにスマホのみでここまで品質が高くドキドキさせてくれる体験を実現させたKONAMIにはひたすら感心するしかない。シリーズ経験者でなくともVRに関心のある人やラブプラスに興味がある人であれば、ラブプラスEVERYは東京ゲームショウ2017に来たら体験するべきタイトルだと断言できる。

ただ、繰り返しになるが、ビジネスデーの入場直後でも筆者は50分待ちの状態で列に並び、すぐ後に打ち切られていた。一般デーでは尚更混雑することが予想されるので、できればTGSのチケットを予約した状態でなるべく早くKONAMIブースで整理券をゲットしておこう。

 

 
 
(TEXT by ぱソんこ

 
*東京ゲームショウ2017まとめはこちら
 
 
●関連リンク
KONAMI 東京ゲームショウ2017特設サイト
「ラブプラス EVERY」 公式サイト

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