製品版「Gear VR」が99ドルで11月に発売 速攻で触った実機はめちゃくちゃ軽いぞ!
米国Oculus VRと韓国サムスン電子は現地時間の24日、Galaxyシリーズ専用のバーチャルリアリティーヘッドマウントディスプレー(VRHMD)「Gear VR」の製品版を発表した。対応機種は Galaxy Note 5/S6 edge+/S6/S6 edge。価格は99ドル。出荷は2015年11月。
従来、店頭などで販売していたGear VRは開発者向けの「Innovator Edition」で今回が製品版となる。ハードウェアの大きな違いは、22%軽くなったという点と左脇のタッチパネルに十字の溝がはいったことなどだ。
米国ロサンゼルスで開催しているOculus VRの開発者向けイベント「Oculus Connect 2」の基調講演にて明らかにされた。
価格は従来の199.99ドルから約半分に引き下げられて99ドル! 日本では2万7800円なので1万円代半ばのイメージだろうか。
会場ではプレスルームに実機(と思しきもの)が置かれていた。
左側面。日本でも手に入るGalaxy S6/S6 edge向けのInnovator Editionは換気ファンの口が付いていたが、製品版ではなくなったようだ。
上部。従来同様、中央にピント調節ダイヤルがある。
右側面。四角いタッチパネルに十字のへこみが入って上下左右にスワイプしやすいようになったほか、その上の「戻る」ボタンが奥側から前側に移動している。ちなみにへこみ部分はクリックできるわけではなく、タッチパネルだ。
背面。スポンジ部分がかなりスリムになって、鼻の部分がなくなっている。欧米人に比べて鼻が低めなアジア人は、下を向くとリアル世界がチラ見してしまう可能性も。
従来のようにもちろんはがして洗えるのもうれしい。
正面。Galaxy S6/S6 edge向けのInnovator Editionは、端末と同じ形状のフタだったが、最初に発売されたGalaxy Note 4と同じ上からかぶせるタイプに戻った。
フタをはずしたところ。
端子の部分はボタンを押し込むと移動する。端末が長いNote 5やS6 edge+に合わせたところ。
S6/S6 edgeに合わせたところ。
対応端末。従来のGalaxy S6/S6 edgeが使えるのは、お財布的に嬉しい。
実際に持ったところ、まず「軽っ!」というインパクトを受けた。Galaxy S6 edge+をつけて装着してみても、従来とはケタ違いで軽快な着け心地だ。これは本体素材がかなり軽量化されたおかげとみられる。本体の触感も変わっていて、従来堅牢だったが、かなり薄くなった質感だった。
価格を99ドルに下げてきたという点で、さらにVRの普及に本気だというのが伝わって来る。コンテンツ面でも、月額映像配信サービスの「Netflix」に対応するなど、かなり攻めてきた印象だ。コンテンツについては、できれば機会を改めて記事にしたい。
●関連リンク
・Gear VR(Oculusサイト)
・サムスン電子
・Oculus VR