Microsoft Research、マットに置かれた物体をリアルタイム認識「Project Zanzibar」発表
米国時間の9日、Microsoft Researchは新しいセンシングプラットフォームのマット「Project Zanzibar」を発表した。
このマットはNFC(Near Field Communication)によってタグ付けされた物体の認識、手によるマルチタッチ操作、マットに触れない空中の手の動きを認識することができる。ディスプレイは独自のものではなくタブレットなど既存のデバイスをモニターとして使用。これらを用いることによって、現実世界とコンピュータを融合させるような使い方が可能となるとしている。
例として、マットの上に置いたおもちゃの種類や位置をコンピュータ内にリアルタイムに反映させることで、実際におもちゃをマットの上でいじりながらおもちゃのカメラを用いてCGの映像を撮影することができる。また、このおもちゃにはシナリオが組み込まれており、どの物体、おもちゃが何に対してどう作用したかを認識して音声で台詞を発する機能がある。
そのほか、マットのセンサーは物体の上に組み合わさった物体の認識や回転物体の検知、電力の供給やBluetoothを通したスマホ(デバイス)との連携など様々な機能を有している。動画ではモンテッソーリ教育に沿った学習やAR要素を加えたカードゲームやボードゲーム、コードがタグ付けされたブロックを用いるロボット制御のプログラミングなどが紹介されている。
(TEXT by ぱソんこ)
●関連リンク
・Project Zanzibar: Blurring the distinction between the digital and the physical worlds via tangible interaction in a portable implementation(Microsoft Research Blog公式)