グリーとポリゴン・ピクチュアズが業務提携 今後は両社によるVTuber開発も
グリーは、ポリゴン・ピクチュアズが実施する第三者割当増資を引き受け、資本業務提携したことを発表した。
今後、グリー傘下ブランドが手がける3Dゲームや、バーチャルYouTuber(VTuber)をより高品質に、より効率的に展開するためのコンテンツ共有システム「SC2:Sharing System for Cross-media Content」(以下SC2)を共同開発していくとのこと。
ポリゴン・ピクチュアズは、「GODZILLA 怪獣惑星」「シドニアの騎士」「亜人」「BLAME!」など、3DCGによる独自の表現と日本のアニメーションを組み合わせた作品の制作を手掛けてきた企業。
今回の資本業務提携により、グリーとポリゴン・ピクチュアズは両社が保有する技術的知見を持ち寄り、「アニメ」「ゲーム」「AR/VR」「VTuber」「ライブ」など、各メディアに高品質な3DCGアセットを迅速に展開できるコンテンツ共有システム「SC2」を共同開発する。
▲ベースの3DCGアセットを共有し、コンシューマゲーム、モバイルゲーム、VRコンテンツ、VTuber等、それぞれのメディアに最適なフォーマットへアセットをコンバートするシステムを構築
Epic Gamesが開発した「Unreal Engine 4」を共通エンジンとし、3Dアニメ向けに制作したCGアセットを様々なコンテンツに同時展開するための技術基盤をつくることで、IPのマルチチャネル展開時の品質やコスト、スピードに関する課題を解決するとしている。
グリー傘下にはゲーム事業ブランドであるWright Flyer Studiosや、VTuber等のライブエンターテインメント事業を担うWright Flyer Live Entertainmentなどがあり、これらの事業にポリゴン・ピクチュアズのセルルック3D制作技術がどのように生かされていくのかにも注目だ。
また今後は、両社グループによるアニメやゲーム、VR、VTuberの共同制作の検討も進めていくとのことである。
(TEXT by 高橋佑司)
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