HPとNVIDIA、VR体験「Mars 2030」を元に火星での生活を想像する計画を発足
HPとNVIDIAは8月16日、Autodesk、Fusion、Launch Forth、Technicolor、Unreal Engine、VIVEと共同で、VRを通じた火星における人類100万人の暮らしの模擬体験を行う国際的なプロジェクト「HP Mars Home Planet(エイチピーマーズホームプラネット)」を始動させせたことを発表した。
HP Mars Home Planetは、世界中のクリエイティブの専門家が建物や車、農場、衣服など火星の気候や大気に適応しながら、暮らしをどのように維持できるかを探っていくというもの。また、同社が新たに発表したVR戦略の一部で、ブランド企業がイノベーションや顧客との関わり方を再創造できるよう考案したものでもある。
Mars 2030 PV
本プロジェクトは、元々Fusionとアメリカ航空宇宙局によって開発されたVR体験「Mars 2030」を発展させたもの。今後HPおよびそのパートナー企業は、エンジニアや設計者、デザイナー、アーティスト、学生などと協力しVRを通じて火星における人類の未来の想像や設計、体験を行っていく。
また火星で家庭やコミュニティができる未来2030年以降を見据えて、創造的な発想を持つ人々に参加してもらい、火星に都市をつくる上での課題を解決づることを目的としている。最終的には地球上の人々が火星での生活をVRで体験できるようにするという。
このプロジェクトは3部構成で1年間にわたり計画を実施し、第1部の「Home Planet’s Mars Urbanization Challenge」では、参加者はまず特定の場所における移動手段やインフラの構想を中心に考る。
また構想段階に続き次の段階では3Dのモデリングとレンダリングによって、火星での生活をVRで体験できるようになる予定。
HPとNVIDIAは、このプロジェクトの実現にあたりAutodesk、Fusion、Launch Forth、Technicolor、Unreal Engine、VIVEと提携した。このプロジェクトの参加者は、Autodeskを使用して、火星の建物や都市、車、インフラのあらゆるものを3Dモデルで制作し、これらの環境は、NASAの調査に基づいたFusionのMars 2030のMars Valley地帯に構築される。
このプロジェクトの制作および管理はデザイナーやエンジニアからなる製品開発コミュニティであるLaunch Forthが担当し、プロジェクトへの参加についてはこちらから(英語)詳細を見ることができる。参加はプログラムの第一部「Home Planet’s Mars Urbanization Challenge」からスタートとなる。
(TEXT by まぶかはっと)
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