【VR×防災】360度VR制作ソフト「3D Stylee」公的分野で利用拡大
エフマイナーは、高品質な360度VRコンテンツを直感的な操作で制作できるクラウドソフト「3D Stylee」が、東京都住宅供給公社(JKK東京)に採用されたと発表した。また、東京都と東京都中小企業振興公社が実施する平成29年度「先進的防災技術実用化支援事業」に「3D Stylee」を基盤技術とする「VR防災訓練システム実用化」が採択された。
JKK東京の「3D Stylee」導入について
JKK東京は、都内全域に7万戸超の賃貸住宅を管理している特別法人だ。住宅の申し込みは、ウェブからが中心となっているため、取り扱い物件の360度VRコンテンツ化を進めることで、子育て世帯や高齢者といった内見が困難な利用者の利便性の向上を目的として導入する。
12月1日よりJKK東京が取り扱う不動産物件の360度VRコンテンツ化が始まっている。12月中旬にウェブサイトを公開し、「3D Stylee」を利用した管理物件のVRコンテンツ提供数を拡大する予定。1年間で100物件程度の360度VRコンテンツ化を目指す。
東京都「先進的防災技術実用化支援事業」について
「先進的防災技術実用化支援事業」は、東京都および東京都中小企業振興公社が、先進的防災技術の普及による都市防災力の向上と産業の活性化を図るために行っている事業だ。都内の中小企業などが、自社で開発・製造した都市の防災力を高める優れた技術、製品・試作品の実用化及び販路開拓に係る経費の一部を助成する。今回、エフマイナーの「3D Stylee」をベースとした「VR防災訓練システム実用化」がこの事業に採択された。
「VR防災訓練システム実用化」にあたって、手軽にVRコンテンツ制作ができるクラウドソフト「3D Stylee」をベースとして活用し、低コストで、個々の建物の事情に対応できる「防災訓練用360度VRコンテンツ」ソフトウェアを開発する。制作したコンテンツは通常のウェブブラウザで再生可能なため、スマートフォンやPCで閲覧可能。訓練を実施する上で特別な機材を用意する必要がなく、対象者が多数となる訓練に適している。
また、参加者はオンラインで参加報告ができ、管理者は対象者の参加状況が把握できるため、参加率の低さの問題が指摘されている集合住宅の防災訓練にも適している。
「3D Stylee」は、2016年11月のサービス開始以降、使いやすく高品質、リーズナブルな価格が支持され、不動産業界を中心に500社以上に利用されるサービスに成長してきた。今後は「3D Stylee」の技術をベースに、公共部門での利用や不動産業界以外の防災などの分野でも活用されるように、更なる発展を目指すとしている。
●関連リンク
・3D Stylee ウェブサイト
・東京都住宅供給公社(JKK東京) ウェブサイト
・び東京都中小企業振興公社 先進的防災技術実用化支援事業 説明ページ