FOVE、視線追跡型VRゴーグル「FOVE 0」を発送開始 新コンテンツや視線追跡分析なども発表
FOVEは、米国ラスベガスにて開催中の「CES2017」にて、最先端の視線追跡型VRゴーグル「FOVE 0」の配送を開始すると発表した。昨年秋に実施した先行予約キャンペーン参加者を対象に、1月初旬より全世界に向けて数千個を発送する予定。
製品特徴である色に関しては、今後、白色バージョンに注力する。黒色バージョンは限定版として1月末までの販売とになるとのこと。
CES2017では、視線の動きと木々の成長がリンクする新しいVRコンテンツ「LUMEN」を発表。オスカーで受賞歴のあるスタジオFramestoreとのパートナーシップ、およびTime Inc社の「LIFE VR」プラットフォームにより実現した。視線追跡技術により、見ることで木が育ち、花が咲き、色が変わるといった夢のような世界にユーザーを誘う。
また、cognitiveVRは、同社のVR分析技術に対する視線追跡機能を発表。地理的追跡、データ解析および VR体験時のユーザーの行動分析ツールを提供しており、視線追跡分析は、追跡技術をデモンストレーションし、ユーザーの実際の眼球運動を表示する。利用者の仮想空間内の販売店などにおいて、視線によるヒートマップや商品陳列統計を閲覧でき、企業に対してVR空間における販売分析の可能性や、不動産選定に
関する洞察を与えることが可能となる。
FOVE、Framestore、cognitiveVRの三社の代表からコメントも届いているので紹介する。
●FOVE 共同創業者 兼 CEO 小島由香氏 コメント
「これは私たちFOVEの2年半の積み重ねによって生み出された結果のひとつである。2014年に小さなチームから始まり、ついに人々と仮想世界のつきあい方を発見できた」
●Framestore Executive Creative Director Aron Hjartarson氏 コメント
「LUMENの本質にとって、FOVEの技術は素晴らしい付加価値となる。視線追跡はユーザーと世界の障壁を取り除き、より全てを自然に近づけていくだろう」
●cognitiveVR 社創業者兼 CEO Tony Bevilacqua氏 コメント
「視線追跡は将来、VRやARにおいて、あたりまえの存在となる。FOVEのようなデバイスを使用することで我々はユーザーがどこを見ているか正確に知ることができるようになるため、視線追跡が分析領域にもたらす価値は計り知れない」
●関連リンク
・FOVE ウェブサイト
