Google、TensorFlow訓練用ライブラリ「Tensor2Tensor」公開 モジュール化で比較や再計算が容易に
20日、米Googleは人工知能ライブラリ「TensorFlow」のディープラーニングの訓練用ライブラリ「Tensor2Tensor」(T2T)をGitHubで公開した。
T2TはGoogleが公開しているオープンソースのAIライブラリ「Tensor Flow」を機械学習の訓練に特化させたライブラリで、翻訳や解析、画像、音声などの様々なデータを学習させることができる。
ディープラーニングには機械側の学習が欠かせず、大量のデータの入力が必要だ。しかし、データの計算に必要な膨大な数の変数や日々変化する開発手法によって異なるデータの比較などの作業が容易に行えないことが問題となっていた。そのため、T2Tはアーキテクチャをモジュール化することで計算手順の変更やデータを入れ替えなどをより柔軟に行えるようにした。
GoogleはT2Tをすでに機械翻訳に適用しており、従来の最先端のシステムより高いスコアを出した。T2Tのより詳細なグラフや解説はGoogle Research Blogから閲覧できる。
(TEXT by ぱソんこ)
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・Accelerating Deep Learning Research with the Tensor2Tensor Library(Google Research Blog)
・Tensor2Tensor(GitHub)
・TensorFlow