VTuber6人がeスポーツで熱闘! 「RAGE バーチャルYouTuber GRAND PRIX」レポート

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CyberZとエイベックス・エンタテインメントは17日、幕張メッセにてeスポーツイベント「RAGE 2018 Summer」を開催した。その中で、ネットで大きく注目を集めたのが、バーチャルYouTuber(VTuber)7人が参加した「RAGE バーチャルYouTuber GRAND PRIX〜2018 Summer〜」だ。

 

電脳少女シロちゃん、「バーチャルのじゃロリ狐娘YouTuberおじさん」ことねこますさん、月ノ美兎ちゃん、ときのそらちゃん、アズマリムちゃん、田中ヒメちゃんという6人がプレイヤーとして参加。

スマートフォン向けゲーム「どうぶつタワーバトル」とNintendo Switch向けアクションゲーム「スーパーボンバーマンR」の2タイトルで予選を争い、勝ち残った4人が格闘ゲーム「ウルトラストリートファイターII ザ・ファイナルチャレンジャーズ」で初代王者を決めるという内容だった。

 

MCは、ばあちゃるさんと、折井あゆみさん。

 
VTuberの大型コラボというと、ゴールデンウィークに実施された生放送「バーチャルYouTuber人狼」など過去にも開催されてきたが、掛け合いによる新たな魅力が発見できるというのが醍醐味だ。今回も16時30分から約3時間に渡って熱戦が繰り広げれてて盛り上がったので、当時のツイートも含めつつ簡単にレポートしていこう。

なお、大会の様子はAbemaTVとOPENRECにて中継。当日の生放送アーカイブはAbemaTV(期間限定)、もしくはOPENREC(プレミアム会員対象)で視聴可能だ。

●AbemaTV
RAGE バーチャルYouTuberGRANDPRIX~2018 Summer~

●OPENREC
【オープニング〜第1種目】RAGE バーチャルYouTuber GRAND PRIX〜2018 Summer〜
【第2種目〜決勝トーナメント】RAGE バーチャルYouTuber GRAND PRIX〜2018 Summer〜

 

巨大ディスプレーへのVTuber登場がインパクト大!

RAGEは、2015年末にスタートし、年間を通じて複数ジャンルのゲーム大会を提供しているeスポーツイベントになる。8回目となる今回は、Cygamesのスマホカードバトル「Shadowverse」の全国大会や、ゲームの祭典「E3 2018」で発表したNintendo Switchの対戦型アクションゲーム「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」の国内初プレイアブル体験会などを実施していた。

バーチャルYouTuber GRAND PRIXも目玉の一つで、ステージの開場前には長蛇の列ができ、開演を前にして入り口までお客さんで埋まるなど期待の高さを伺わせていた。

 

そのステージで驚いたのが、透過有機ELディスプレーを8台も用意していたという点。しかも、中央には、4台を組み合わせて1枚に見立てた巨大ディスプレーを置いていた。おそらくニコニコ超会議の「バーチャルYouTu”BAR”」で使われていたものと同種と推測される。

バーチャルキャラクターをリアルに「召喚」するとなると、透明スクリーンにプロジェクターで光をあてる方式が目立つが、透過有機ELディスプレーはよりシャープに表示されるのが特徴だ。

一方でサイズなどで限界があるため、規模の大きなステージでは目立たせにくいわけだが、今回4台も組み合わせて巨大化を実現したところに運営の意気込みを感じた。

実際、映し出されたMCのばあちゃるさんや各VTuberの「選手」は非常に見やすく、中央に切れ目が入っているものの、リアルの場に登場したような錯覚さえ覚えた。

 

大きくて見やすいので、応援する手にも自然と力が入ります。

 

ほのぼのに見えつつ奥が深い「どうタワ」対決

1種目目の「どうぶつタワーバトル」は、AグループとBグループに3人ずつ別れて総当たりで対戦し、各グループで勝ち数が多い人が決勝に進めるというルールだ。Aグループはねこますさん、ときのそらちゃん、アズリムちゃん、Bグループはシロちゃん、月ノ美兎ちゃん、田中ヒメちゃんに分かれていた。

ゲーム自体は、画面上から現れる動物を交代で積んでいき、崩れて下に落とした方が負けというシンプルなルールだ。しかし、ゾウやキリン、しろくまど、ランダムに現れる形の異なる動物をいかに崩さずに、相手が置きにくいように積むかでコツがあって、ついついやり込んでしまうという内容だ。

Aグループでは、アズリムちゃんとそらちゃんの対戦で「これは無理だろう」という局面で神の一手が繰り返され、観客もその都度、大歓声を上げるというシーンが盛り上がった。個人的にはねこますさんによる、ゴリラが出て来たときのVTuber「バーチャルゴリラ」の声マネがツボに入った。決勝に勝ち上がったのは、トイレを我慢しながらも見事、2人を下したアズリムちゃんに決定。

Bグループでは、シロちゃんとヒメちゃんの対戦で、シロちゃんが興奮しておなじみの「イルカ声」を出し、ヒメちゃんがそれを真似しようとしたのがコラボならではの出来事だった。そのBグループを制して決勝に進出したのは、田中ヒメちゃんだった。

 

 

絶叫に次ぐ絶叫だった「スーパーボンバーマンR」

2種目目のスーパーボンバーマンRは、まず4人で対決して3回勝利した人が決勝に進出。さらに残りの3人で戦って、3回勝利したもう1人も勝ち進めるというルールだ。スーパーボンバーマンR自体の対戦モードは、同じフィールドに最大8人のプレイヤーが出現し、通路に爆弾を置いて爆発させて相手を倒し、最後の1人まで勝ち残れば勝利というものになる。

衝撃だったのは、月ノ美兎ちゃんがボンバーマンとパックマンを勘違いしていたという告白だった。そんな慣れないせいもあってか、美兎ちゃんが自爆してしまうシーンも見受けられ、観客を大いに驚かせていた。ここで決勝に駒を進めたのは、シロちゃんとときのそらちゃんだった。


*ツイート時の筆者の見間違えで、実際は委員長が自らの爆弾でサンドイッチになっています。

 

 

グランドファイナルはシロちゃんvsヒメちゃん

決勝では、ウルトラストリートファイターIIでトーナメント戦を行った。リュウやケンなど、攻撃方法が異なる多彩なキャラを選んで1対1で対決し、相手のライフゲージを0にしたら1勝。先に2勝した方が勝ち。これを2試合先に制したものが優勝という内容だ。

どうやら決勝進出メンバーはあまり格闘ゲームを遊んだことがなかった人も多く、十字キーをガチャガチャ動かしてボタンを連打しているような動きも見られた。

 

第一試合はシロちゃんがアズリムちゃんに勝利、第二試合はヒメちゃんがそらちゃんを下す。ヒメちゃんは、春麗の衣装が自分に似ているということで「もしかしてヒメってコスプレイヤーだった?」と大はしゃぎしていた。

 

そうして迎えたグランドファイナルでは、シロちゃんが「洗脳されたケン」、ヒメちゃんが「豪鬼」を選んでの対決となった。

 

1勝1敗で迎えた3試合目は、「あー手がつりそう!」と叫ぶヒメちゃんの豪鬼に、冷静に波動拳を当ててシロちゃんが勝利し、見事初代王座に輝いていた。

 

シロちゃんといえば、ゲーム専門のチャンネルまで立て、PUBGをはじめさまざまなタイトルに挑戦してきたVTbuerだ。その長きにわたる努力が、この初代王者という結果に結びついたのかもしれない、優勝者インタビューでは泣き気味に答え、「次回もあったら来てくれますか?」という質問に「いいともー!」と快く返していた。

 

エンディングでは、出演者全員が勢揃いしてご挨拶。今秋に開催する「Rage 2018 Autumn」においても、このVTuberによるeスポーツ大会があるかもしれないとのことなので、ぜひVTuberファンは注目しておこう。

 
 
(TEXT by Minoru Hirota/編集 花茂未来

 
 
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