InstaVR、ドイツ旅行会社大手のTUIグループが導入 VR旅行体験を店頭接客で活用
InstaVRは10月26日、ドイツの旅行代理店TUIグループがVRソリューション「InstaVR」を導入し、VR体験を利用した旅行販売を開始したことを発表した。TUIグループは年商2.6兆円、世界1600の旅行会社と、計150機の飛行機を有する6つの航空会社などを運営する旅行代理店の大手。
もともとTUIグループは、段ボール製の簡易モバイルVRゴーグルを用いて、旅行販売へのVR導入を検討していたが、没入品質が不十分であった。しかしGearVRの登場によりモバイルでも高品質なVR体験ができるようになり、同ゴーグルへのワンクリック配信が可能なInstaVRを採用することで、目指していた品質でVR体験を通じた旅行販売を実現したという。
VR体験は、いざその場所に行ったときの感動など、言葉や写真だけでは伝えるのが難しい物事を疑似体験により伝えられるメリットがある。そのため旅行業界との相性がよく導入事例も多い。TUIグループでも売り上げが何年も横ばいだったホテルで、VR運用により結果を出しているとのこと。
TUIグループのディスティネーションサービス部門 イノベーションラボ マネージャーであるChris Carmichael氏
Chris Carmichael氏は次のようにコメントしている「私たちは完璧な技術的ソリューションを探している中で、InstaVRに出会いました。InstaVR が私たちの想いを全て叶えてくれました! VRアプリをひとつ作成するのにたった1時間で全て完了できます。すでにTUIグループでは、90以上のVRアプリを作成しています」。
また、「いままで旅行に興味の無かった顧客も、GearVR を接客カウンターに置くだけで興味を持ってくれます。VRが会話のきっかけになり、自然に旅行案内を開始することができるようにもなりました」。
InstaVRは17日に同ソリューションについて「遠隔VR接客機能」および「同時視聴・案内機能」を発表している(関連記事)。こうした機能も併用することで複数人同時にVR体験を提供できるため、幅広いシーンでの活用も見込めるだろう。
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