VRで仮想通貨による資金調達も可能に テックビューロ、ICOソリューション「COMSA」発表
テックビューロは、ICOソリューション「COMSA」を発表した。第1号案件として、テックビューロの「COMSA」、第2号案件としてプレミアムウォーターホールディングス、第3号案件としてCAMPFIREが、本年にICO(Initial Coin Offering、仮想通貨発行による資金調達)実施を予定している。
「COMSA」は、企業のICOによる資金調達と、既存アセットのトークン化、Zaif取引所、コントラクト実装、mijinプライベートブロックチェーンによる内部勘定技術技術をワンストップで提供するICOソリューションだ。
ホワイトペーパー(目論見書)の整備、ブロックチェーン技術導入プラン、国内外へのPR、トークンセール(売り出し)のツールまでをひとまとめに請け負うことにより、ICOの実施を完全サポート。特に課題が多いとされている実ビジネスへのブロックチェーン技術導入も、いちからサポートする。
「COMSA」で発行するトークンは、今後「COMSA CORE」を通し、「NEM」と「Ethereum」のブロックチェーン間で自由に行き来できるようになる。また、発行するトークンを取り扱うためのZaif取引所や決済ツールを提供。テックビューロが販売するプライベートブロックチェーン製品「mijin」により、それらトークンを内部勘定で一括管理する環境も構築できる。
●COMSAをVRで利用することも
「COMSA」を利用することで、現実世界とVRの世界の間で、日本円と仮想通貨を行き来させるといったことも可能になる。
VR企業はCOMSAソリューションで独自のVRトークンを売り出し、ICOによる資金調達を実施。そのトークンは、発行後にVRの中で基軸通貨として使用できるようになる。また、「COMSA」では、日本円と同価のトークンを「NEM」のブロックチェーン上で保有でき、そのままVRの中の特定のユーザー宛に送金することができる。VRの中のお金はプライベートブロックチェーンで管理されるため、外から送られてきた金銭価値の整合性が保証されることになる。
外から送られてきた日本円は、本当の銀行のようにVRの中でVRトークンに為替交換でき、その際、背後では仮想通貨取引所「Zaif」が自動的に為替レートを提示して交換。ユーザーはそのトークンをVRの中で消費でき、必要なくなれば日本円に戻してまた現実世界に送ることが可能だ。
データベース上の数字として取り扱われてきたものが、ブロックチェーン技術によって、本来の金銭価値を整合性が崩れることなくそのままプライベート勘定内でやりとりすることができるようになるのが、これまでとの大きな違いだ。VRの世界の中でも実質的に本当のお金がそのまま取引されることになる。
テックビューロの代表取締役である朝山貴生氏は次のようにコメントしている。
●テックビューロ 代表取締役 朝山貴生氏 コメント
「COMSAは非中央集権化を強制するのでもなく、無意味にICOを適用するものでもありません。既に実績のあるビジネスに、資金調達と実績のあるブロックチェーン技術導入とを同時に実施し、より強固なビジネスモデルを構築できます。我々が提供したいのは、トークンエコノミーへといざなう、痛みを伴わない『赤い錠剤』です」
●関連リンク
・COMSA ウェブサイト
・テックビューロ ウェブサイト
・mijin ウェブサイト
・Zaif ウェブサイト