VR無人不動産店舗「どこでもストア」を展開 ギガプライズとフォーメンバーズ、ナーブと協業
マンション向けISP事業などを営むギガプライズ、同社子会社のフォーメンバーズは、ナーブのVR遠隔接客システムを採用した無人不動産店舗「どこでもストア」を7月1日にイオン品川シーサイド店にオープンした。それに先駆け、6月30日に記者発表会を開催した。
なお、フォーメンバーズはイオンブランドの不動産仲介店舗「イオンハウジング」のフランチャイズ運営を行っている。
イオン品川シーサイド店はりんかい線品川シーサイド駅に直結した大型スーパー。近隣には京急線の青物横丁駅もある。
どこでもストアは同店の2階の一角に設置された。
ナーブのVRゴーグル「CREWL」をつけて部屋を見まわしながら、仲介会社のスタッフとのビデオチャットで詳細を聞くことができる。
現状の不動産の内覧はネットかリアルかのどちらかとなっていて、ネットで見ただけではわからない点もあるが、実際にチェックするとなると移動したり、部屋をじっくり見たりと時間がかかってしまう。
このように「どこでもストア」はその間を埋めるものであり、実際の物件に足を運んだときのような詳細さを360度写真と仲介会社とのリアルタイムチャットでカバーしつつ、すぐに別の物件を見られるので、ネットの手軽さ・便利さを失なっていないというのが特徴となっている。
VRシステムはナーブの「VR内覧」がベースになっており、不動産のデータもナーブのクラウドが管理。オープンにあたり、同店商圏の不動産業として、大京穴吹不動産と三菱地所レジデンスラウンジが参加した。
ギガプライズ並びにフォーメンバーズは、関東地方を中心に2017年度内に25か所のオープンを目指す予定。両社はイオンハウジングのフランチャイズ店舗を年度内に15店舗、2021年度末までに250店舗まで増やすというリリースを発信しているが、フォーメンバーズの矢野晃教社長は同発表会で2021年度末には無人店舗は500店になる可能性もあるとも述べた。
ギガプライズ社長の梁瀬泰孝氏=写真中央は「常態化する人口減に対応できる店舗として、どこでもストアに大きな期待を寄せている」とコメント。同日イベントに登壇したナーブの多田英起社長=写真左と、フォーメンバーズの矢野晃教社長=写真右。
*お詫びと訂正:フォーメンバーズの社名を誤記しておりました。訂正してお詫び申し上げます。(7月13日23時29分)
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