大東建託、営業支援ツールとしてHoloLensを試験導入 来年1月から本格運用へ
大東建託は、営業支援ツールのひとつとして、HoloLensの試験導入を開始した。9月から12月まで、主に首都圏エリアで実証を重ね、全国で順次導入。2018年1月からの本格運用を目指す。
HoloLensを装着して建設予定地を眺めることで、バーチャルな実物大の建物がHoloLens上で融合。紙媒体やウェブなどの2Dのデータでは理解しにくかった完成イメージが立体的にわかりやすく表現される。これにより、写真や動画では味わえない臨場感が体験でき、建物の実物大の印象や、完成後の周辺環境との親和性などが、容易かつリアルに確認できるようになる。
これまでも同社では、賃貸建物の提案において、カタログや図面では伝えきれない完成イメージを伝えるため、さまざまなツールを活用している。基幹商品の提案では、エクステリア・インテリアの3DのCGパースを提示できるタブレット端末などを、特注建物の提案では、建物模型などを使用。首都圏の計画地は敷地に合わせた個々の提案を必要とする狭小地が多く、ほとんどが特注建物での提案となる。今回試験導入するHoloLensによって、特注建物需要の多い首都圏エリアでの提案質の向上を図る。
●想定されるHoloLens活用シーン
・建設予定地現地にて、完成予定建物の実物大スケール・周辺環境との親和性・日当たりなどを確認。
・自宅や事務所にて、建設予定地現地に行けない人(遠隔地オーナーなど)向けに、1/30スケールに縮小した完成予定建物で外観デザインなどを確認。
・いつでもどこでも、居室内の内観イメージを実物大で確認(特に自宅の建て替えによる賃貸併用住宅のオーナー邸部分など)。
・利用客にHoloLensで見た映像を動画データにして持ち帰ってもらい、自宅にて家族全員で確認可能。
今後も、賃貸建物の提案場面のみならず、部屋探しや入居中の利用客に向けたサービスにも、AR/VR、IoTといった最新技術やツールを積極的に取り入れ、更なる顧客満足度の向上を図っていきたいとしている。
●関連リンク
・大東建託 ウェブサイト