最大75人で無人島を冒険、AR銃で恐竜を撃退! ハウステンボス「ジュラシック アイランド」を先行体験
長崎県佐世保市にあるハウステンボスは、7月1日より日本初となる無人島でのARシューティングアトラクション施設「ジュラシック アイランド」をオープンする。スマートフォンをスコープとして装着したモデルガンを使い、島内に生息する肉食恐竜に挑むゲームがプレイできる。メディア向けの先行体験会に参加してきたので、現地の様子をレポートしていこう。
ハウステンボス。
同施設内にはすでにアトラクションとして「恐竜の森」もあり、以前から恐竜推しだ。
ジュラシック アイランドは長崎県佐世保市にあるハウステンボスの新たな常設アトラクションで、ハウステンボスから6kmほど離れた西海市の大村湾にある無人島に設置されている。周囲約1.2kmで九州本土からは電気、水道、ガスなどは供給されていない完全な無人島だ。
島へはハウステンボスから船に乗り込み、約40分かけて移動する。
プレイエリアとなる無人島。
無人島の桟橋に到着。後ろのクレーンは大型船用の桟橋を建設中。
島内には発電機を設置しているが、水道やガスはない。
ジュラシック アイランドはこの無人島の島内に潜む肉食恐竜をライフル型のモデルガンを使って退治していくゲームシステムだ。モデルガンの上部にはiPhoneを使ったスコープが装着されており、iPhoneがとらえたカメラ映像に恐竜の映像を組み合わせて表示する。
ゲームを案内してくれるボブ。手を上げたら「イエス!ボブ!」と大きな声で返事をするルール。
最大75人まで同時にプレイできるため、用意されているライフルも多い。
両手でかかえて持つほどの大きさだ。
上部の黒部分がスコープでiPhoneが使われている。引き金を引くと発射音とともに震動もあるので、かなりリアル。
スコープはディスプレーをしっかりと覆っているので見やすい。
弾倉がモバイルバッテリーになっており、専用アプリを入れたスコープ用のiPhoneとBluetoothで連携しているとのこと。
女性や子供用に軽量タイプも用意している。性能に違いはない。
ゲームシナリオは、島内に生息する恐竜のうち肉食恐竜を倒しつつ隠された財宝を探すというもの。ただし島内には草食恐竜も生息しており、彼らをハントしてしまうと減点となる。現時点でゲーム内に登場する恐竜の種類は12種。恐竜に銃を向けるとその名前を表示し、さらに肉食恐竜では赤、総力恐竜では青と照準の色が変化する。
フィールドを歩いていると恐竜を自動で発見。
恐竜の名前もちゃんと表示される。
フィールドの地形に合わせて恐竜が動き回る。
照準が合うと肉食恐竜の場合は赤にかわる。
プレイ人数は最大で75人。ただし島へ移動できる船の大きさの関係で、現状では最大24人までとなっている。現在無人島に大型船を着岸できる桟橋を建設中で、8月以降桟橋の完成後は24人以上の多人数プレイに対応可能だ。
ゲーム時間は約30分。ひとつのグループで同時にスタートするが、同じ恐竜をグループ共同で倒すのではなく、それぞれスタンドアロンで動作。ただし得点はサーバーへと転送されるので、ゲーム終了後に得点を元にしたグループ内のランキングも発表される。
ゲームエリア内をグループで移動しながらプレイする。
島内にはゲームに登場する恐竜のリアルな模型も設置されている。
ゲーム終了後はトータルポイントとランキングが表示される。
ゲーム部分の開発はKDDIが担当しており、ARコンテンツの制作はユーフォニックが協力。ARKitをベースにしたアプリで、島のプレーエリアの地形や木、オブジェクトをすべてデータ化しており、そのデータとプレイ中のiPhoneのGPSデータを元に恐竜の映像をミックスしている。そのため、恐竜はちゃんと地面に足をつけて飛び跳ね、木の向こうにいれば隠れて見えなくなる。またHMDではなくスマートフォンのスコープだが、ゲームをプレイするとスコープに集中するため没入感も十分。かなりリアルな体験に仕上がってる。
これは模型を狙っているが、プレイ中はこれに近い感覚で楽しめる、
さらにプレイエリアのフィールド内は起伏も激しく舗装などもされていないので、30分とはいえそこを動き回るのでかなりハード。そのため現地では長靴の貸し出しも行われている。
サイズに限りはあるが、長靴の無料貸し出しもあり。
ゲームの対象年齢は小学生以上。料金は2100円(別途ハウステンボスの入場チケットも必要)で、ジュラシック アイランドのプレイのほか、往復の船での移動やゲームプレイ時以外の島内での休憩所の利用やビーチなどの散策も込み。トータルの所要時間は約3時間10分で、現状では1日5便を予定しており、最終便は16時20分発。
プレイ終了後はリラックスできる休憩所もある。
ジュラシック アイランドのオリジナルグッズも販売予定。
開発を担当したKDDIは、今後恐竜の種類などコンテンツを増やしていきたいとコメント。2017年度テーマパーク入場者数第3位のハウステンボスに、さらに人気のアトラクションが登場。この夏の国内旅行先にオススメだ。
(TEXT by 中山智)
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