「草の根」開発者だけに頼るのでなく企業も盛り上げたい グリーが語るJapan VR Summitの開催意図
グリーとVRコンソーシアムは5月10日、東京品川のThe Grand Hallにて、5つのセッションを用意するVR関連のカンファレンス「Japan VR Summit」(JVRS)を開催する。チケット価格は3万円で、4月15日までは早割で2万4500円で購入可能だ(チケット販売ページ)。
14日には、記者向け説明会が開かれて、JVRSの開催意図が開設された。グリーの取締役執行役員、荒木英士氏によれば、米国企業の視察がきっかけとなったようだ。3ヵ月ほど前、ロサンゼルスやサンフランシスコでVR関連のスタートアップを巡って、3日間で20社ぐらいに会ったという。
その際に、「向こうはスタートアップの話が盛り上がってるのはもちろんですが、VRの領域においてたくさん企業が生まれている。大きい会社も小さい会社も積極的に投資していて、さまざまな応用分野も広がっている」と感じたそうだ。
一方、日本については「まだまだ応用分野も狭いですし、本気で取り組んでいる会社も多くない。次のプラットフォームとして見込まれているにも関わらず、参入している会社がいないというのはよくない状況」と触れて、日本のVR産業を盛り上げるために、JVRSの開催に至ったそうだ。
さらに「日本でも草の根のVR開発者コミュニティーは非常に盛り上がっていて独創的なコンテンツが生まれてきている。ただ、みなさんが口をそろえておっしゃるのは、会社で事業としてできるところがあまりないと。あるいはコンテンツはつくれるが、ディズニーやワーナーと提携してVRの映像コンテンツをつくるぞという流れが生まれていたりだとか、流れてきているお金や人の数が北米とは違う」と指摘。
「草の根の開発者の盛り上がりだけに頼るのではなく、企業のほうからも盛り上げていかなければいけない」と決意を語っていた。
VR業界に参入している企業と、JVRSに参加している企業(青い箇所)。
デモスペースでは、Oculus Rift、PlayStation VR、HTC Viveを用意する。
*初出時、略称のJVRSをJVRCと記載しておりました。訂正してお詫び申し上げます(2016年4月19日15時9分)
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