さまざまな造形と質感のVRゴーグルを WHITEと福永紙工が提携「Milbox CRAFT PROJECT」
WHITEと福永紙工は、紙製VRゴーグルの新開発において業務提携し、新プロジェクト「Milbox CRAFT PROJECT」を開始すると発表した。プロジェクトを通じ、紙とVRをはじめとするデジタルの新しい可能性を探っていく。
WHITEは、紙製のスマートフォン装着式VRゴーグル「Milbox」シリーズを手掛けている。Googleの簡易型VRゴーグル向け認証「Works with Google Cardboard」を取得しているほか、「MilboxTouch」では、筐体側面の「Touch Interface Module」によって、ゴーグルの上からスマートフォン内のアプリを操作できる世界初の機能を搭載した。
福永紙工は、創業54年の歴史がある紙の印刷から加工まで一貫して製造できる工場だ。2006年からは、デザイナーと工場の技術を活かした取組みとして「かみの工作所」を発足。以降、オリジナル製品の企画、開発、設計、デザイン、製造、販売を行っている。
現在、スマートフォン装着式の簡易型VRゴーグルは似た形状や素材のものが多い。その一方で、VRに取り組む企業や一般ユーザーからは「コンテンツ」のイメージや世界観に合ったゴーグルが欲しいとの声が高まってきているという。
今回発足したプロジェクトでは、思わず手に取りたくなる「造形」、愛着が湧き期待が高まるような「質感」のある新しい紙製VRゴーグルの製作を目指す。ゴーグルのデザインには、ペーパークラフト作家の和田恭侑氏をはじめ、外部のデザイナーやアーティストが起用される。
アニメや漫画、ゲームであれば、登場人物の顔や装着品を模した造形のゴーグルを被りその登場人物になりきったり、シュノーケル型のゴーグルで海の中を潜っているような気分に浸ったりといった具合に、VRの体験そのものの品質向上も期待される。
法人企業からの受託業務はすでに開始されており、ノベルティグッズとして展開していくほか、今後は一般向け商品の販売も予定している。
●関連リンク
・WHITE ウェブサイト
・Milbox ウェブサイト
・福永紙工 ウェブサイト
・かみの工作所 ウェブサイト