ミス・ミスターニコニ立体コンテスト2018、準ミスニコニ立体「古戸くいな」ちゃんインタビュー
無料で誰でも簡単にバーチャルキャラクターを作ることができる「Vカツ」がVRM変換に対応。「ニコニ立体」にアップロードし、「バーチャルキャスト」でVR空間を楽しむことができるようになった。
これを記念して開催されたのが「ミス・ミスターニコニ立体コンテスト2018」。Vカツを利用してキャラクターを作成し、グランプリに輝くとバーチャルキャストのプリセットに採用されるほか、様々な豪華賞が用意されていた。本コンテストにはPANORAも審査員として参加。編集部の心にズキュンときた「古戸くいな」ちゃんを推薦させていただいた。そのときの審査員コメントがこちら。
白、赤、肌色と、全体的にまぶしくなりがちな色味を、手脚のボディースーツや襟の黒が適度に引き締めている点も、見ていて目が疲れず、しっくり落ち着いて眺められます。
服装からすると顔は和風のキリッとした感じでくるのかなと思いきや、丸顔童顔、くりっとした目、つり上がった眉から垣間見えるドヤ顔感、油断しすぎな胸元、というギャップからコンセプトどおりのドジッ娘ケモ耳キャラというのがよく伝わってきます。何より、黒タイツに巫女ニーソを組み合わせる業の深さ……ゲホゲホ、神業の元に生まれた巫女さんにぐっときました。
しかし一体、どのようにしてこの魅力的なキャラクターが生まれたのか。今回、準ミスニコニ立体に輝き、恐縮ながらPANORA賞にも選ばせていただいた古戸くいなちゃんのパパにインタビューしてみた。
あねえるたんに一目惚れ。残高を半分溶かす
──バーチャルキャストを始めたきっかけ、そして今回コンテストに参加した理由や目的を教えてください
去年からVTuberというものには興味があったのですが、この中でみゅみゅさんを見て「コメントやアイコンが降ってる!? これはすごい!」と感動していました。それから今年になってバーチャルキャストが始まり、自分でも出来るようになると思うと嬉しかったのですが、VR機器の値段や、モデルの自作が出来ないなどの理由から一時挫折していました。
しかし、7月にニコニコ町会議にてバーチャルキャストを体験し、その際アテンドをしていたあねえるたんに一目惚れしたこと、その後Vカツという無料で自由度の高いモデル作りが行えるソフトの存在を知ったことから銀行の残高を半分溶かしてバーチャルキャストを行うための機材などを購入しました(笑)
今回のニコニ立体コンテストへの参加理由についてですが、やはり自分の作ったモデルがかわいいという自信があったからですかね。このかわいさをみんなに認めて欲しいという思いから参加しました。グランプリになるとバーチャルキャストのデフォルトモデルになるので、自由枠を一枠開けたかったからとか、決してそんな理由じゃないです(小声)
──残高半分も使っちゃったんですか(笑) 古戸くいなちゃんのデザインについてなのですが、このキャラクターのコンセプトはなんでしょう?
コンセプトは「ちょっとおバカな元気いっぱい武闘派犬巫女」です!!
──どうしてそのコンセプトにしようと思いましたか?
これが僕の考えた最高にかわいいコンセプトだと思ったからです!
──和テイストにしようと思った理由はなんでしょう?
昔から某同人弾幕シューティングゲームが好きで、和テイストのデザインはそこからインスピレーションを受けました!
──あ、把握しました(笑) 和テイストというと、どちらかというと狐を連想するのですが、犬をモチーフにした理由はありますか?
人懐っこい性格ですので、狐よりも犬をモチーフにした方が作りやすいと思ったからです! 因みに僕の名前は「バカ犬」というのですが、くいなの名前はバカ犬を英語で表した「fool dog」が由来です!
──モデルを作るにあたって大変だったポイントはありますか?
どの角度から見ても破綻のないように全身や、アクセサリーの数値を変更したりするのが大変でしたね。後は、この姿になるまでにも紆余曲折ありまして、服を変えてみたり、アクセサリーを追加してみたり試行錯誤しておりました!
活発な可愛さの中にかっこよさを
──こだわったポイントを教えてください
元となったオリキャラのハチマキを表現するところをこだわりました! 前から見ても後ろのリボンが見えるようにして、動くととてもかわいく揺れるんですよ!!
──そうこのおっきなリボンいいですよね。そして衣装のあざとい感じもまたいいですよね! 油断しすぎな上半身の羽織とかは何で思いついたのですか?
今にも見えちゃいそうなのに全く恥じらいを感じない。そういう娘が好きなのです。
というのは冗談で、活発でとにかく動くことでかわいさを表現することを目指したので、布面積は少なくしております。このスクショもVカツ内でダンスモーションをしている途中を撮影したものなんです。
──なるほど。あと、黒タイツ? ボディースーツ? に巫女デザインのニーソという禁断の組み合わせが僕のハートにガツンときたのですが、これはどうして思いついたのですか?
太もものは実はタイツではなくスパッツなんです! 活発さの表現のため、そして全身のカラーバランスにメリハリをつけるために履かせてあるんです!!
かわいさの中にカッコよさも含みたかったんです!!
──そう、この黒が全体を引き締めているのがいいですよね。ところで、発想が初めてキャラクターを作られたとは思えないのですが、何かしら創作活動をされていたりするのでしょうか
三年ほど前からオリジナルキャラクターの絵を自作していました。この娘(下画像)を本当はVカツ内で再現したかったのですが思うようにいかず、ならばいっそのこと完全に別のキャラクターとして作ろうとした結果がくいなの誕生なのです!
▲当初Vカツで再現しようとしていたキャラクターのイラスト
ハチマキと髪の色なんかがその名残ですね!
また、アクセサリーの使い方や配色の仕方なんかは某プラモデル作成&破壊ゲームで培ったノウハウが生かされたと思っています!
──ありがとうございます! では、今後の活動についてなど、最後に一言お願いでいますでしょうか
今回準グランプリ受賞、そしてPANORA賞を受賞し、こうして日本最大級のVRニュースサイトに取り上げてくださり、誠に光栄です!!
現在はニコニコ動画及び生放送での活動がメインとなっておりますが、YouTubeでの活動も検討しております。今後もVカツとバーチャルキャストの普及、そして最終的にはVR業界全体が大きく盛り上がるためにも活動を続けていきます!!今後とも古戸くいなをよろしくお願いいたします!!!
(文 花茂未来)
●関連リンク
・古戸くいな 公式Twitter
・バカ犬氏(くいなちゃんのパパ) Twitter