あのアパホテル社長が人工知能に Nextremer、次世代のフロント受付システムを披露
人工知能を用いた対話システムの開発を手掛けるNextremerは、5月13日・14日に開催される「Slush Asia 2016」にて、人工知能対話システムを導入したホテルフロント対応デモンストレーションを初公開する。デモンストレーションではアパホテルの元谷芙美子社長をモデルにした人工知能ボットがフロント業務を行う。
「Slush Asia」は、毎年11月にフィンランドのヘルシンキで開催される世界最大級のスタートアップイベント「Slush」のアジア版だ。日本での開催は今回で2回目となり、起業家や投資家、ジャーナリスト、学生ボランティアが国内外から集まり、スタートアップの土壌を育むテックコミュニティとなっている。
第三次人工知能ブームとなっている現在、世界各地で開発競争が進んでいる。人工知能が人の仕事を100％まかなうようになるには更なる技術革新が必要となる。
今回、Nextremerがデモンストレーションで使用するシステム「MINARAI」は、ホテルフロント受付システムのコンセプトプロトタイプだ。システムの最大の特徴は「人工知能と人との協業」がフローに組み込まれている点で「協業」という未来を描きながらシステムを開発した。「Slush Asia 2016」で披露されるデモンストレーションでは、アパホテルの元谷芙美子社長をモデルにした人工知能ボットが、ホテルフロント受付システムのプロトタイプ「MINARAI」を用いたホテルフロント業務を行う。
コンセプトは「人工知能OJT（日常業務による従業員教育）」。顧客と人工知能との会話が破たんした際に、人間のオペレーターにバトンタッチしてその後の対応をひき次ぐと同時に、その会話パターンを人工知能が学習することによって更に高度な対話を実現できるようにする。現状では日本語と英語に対応しているが、そのほかの言語にも対応可能となっている。
●関連リンク
・Slush Asia 2016 公式サイト
・Nextremer 公式サイト
