Magic Leap、新製品「Magic Leap One」発表 開発者版は2018年出荷
20日、AR分野のスタートアップである米Magic Leapは同社の初となる製品「Magic Leap One」のクリエイター版を発表した。
Magic Leap OneはマイクロソフトのHoloLensのように空間でコンピューティングできるARデバイスで、水泳ゴーグルに近いメガネ型のHMDやコンパクトなサイズの外付けコンピュータのほか、コントローラや音声、ジェスチャー、視線追跡などの様々な入力に対応しているのが特徴だ。
Magic Leapは外付けコンピュータが高性能なノートパソコンと同等のCGを描写できるとしており、専用のコントローラは多くのモバイルVRのように加速度とジャイロのみに対応している3軸コントローラとは違ってOculus RiftやHTC Vive、PSVRなどのハイエンドVRのようにコントローラの位置も検出できる6軸コントローラであるとしている。
Magic Leap OneのSDKやドキュメントの公開や製品の出荷は2018年に行うとして、デバイスに興味のある開発者やデザイナー、それ以外の人もMagic Leap Oneの公式サイトでメールアドレスを登録することによってパートナーシップやプロモーション、出荷時期について知ることができる。
Magic LeapはAR/VR分野の中でも巨額の投資を受けながら開発中の製品の正体がまったく公開されてこなかったことで有名な企業だ。Magic Leapへの投資額は総額19億ドル以上と言われていて、2017年の第4半期だけで5億ドルと推測されている(関連記事:投資会社Digi-CapitalがAR/VR投資予測 2017年の投資は25億ドル、第4四半期は10億ドル)。
2016年4月にはMagic Leapの技術で直接記録したというデモ映像の「A New Morning」を公開していた。
(TEXT by ぱソんこ)
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