「BitSummit 4th」出展のVRゲームまとめ! ドラゴン、自転車、スパイアクションなどジャンルが豊富
インディーゲームの祭典「BitSummit 4th」が京都市勧業館みやこめっせで7月9、10日の2日間の日程で実施された。会場には100タイトル以上のゲームが展示されて、そのほとんどが試遊可能だった。PANORAで注目なのはもちろんVR関連タイトルで、9本確認できたので紹介しよう。
ガンナーオブドラグーン
開発:ハイドレンジャー
URL:http://www.circle-hydrangea.net/TheGunnerOfDragoon/
1人でサークル活動をされているハイドレンジャーがデモしていたVRシューティングアトラクション。乗馬運動用の機械(改造JOBA)にまたがってVRゴーグルを着用し、銃に見立てたハンドコントローラーを使うことで、ドラゴンに乗っている気分を味わいながらシューティングゲームを楽しめる。Unite 2016 Tokyoなど、過去のイベントにも出展していた経歴もあり、常に列ができていてファンの多さが伝わってきた。そうした人気もあってか、選考委員会が選ぶ6つのアワードのうち、Serendipityアワードを受賞していた。
VRサイクリング
開発:小畑篤史氏
URL:http://cyclist.sanspo.com/180815
会場内でひと際目を引いていたのが、この「VRサイクリング」。VRゴーグルを装着し、ロードバイクにまたがることでサイクリング体験を可能にしてくれる。実際のロードバイクと違い重心の取り方が難しいが、それがゆえ何度も挑戦してみたくなるタイトルだ。子供の頃、必至に自転車を乗れるように練習したのを思い出してしまった。
POWDER
開発:MULU
URL:http://mulugames.com/
夏の会場に雪山を模したブースが出現! POWDERというスノーボード体験をできるVRゲームで、見ている観客も盛り上がって、必至にボードを乗りこなそうとする姿に声援を送っていた。
BUDGET CUTS.
開発:Neat Corporation
URL:http://www.neatcorporation.com/BudgetCuts/
Fantastic Contraption
開発:NORTHWAY Games
URL:http://fantasticcontraption.com/
Unityのブースでは2つの作品を公開していた。BUDGET CUTS.はVRスパイアクションゲーム。敵に見つからないよう謎解きをしながら進むため、プレー中はかなり緊張感あふれる。また、操作にいろいろなアイテムを使うため、ややゲーマー向けな印象を受けた。
FANTASIC CONTRAPTIONは、VR空間の中でスティックや車輪などを組み立てて、ボールをゴールに運ぶという課題をクリアしていくパズルゲーム。自由な発送で動く機械などを作れるので、大人から子供まで夢中になれる内容だった。どちらの作品も午前中までに配布された整理券がないと体験できず、11:30の時点ですべて終了するという人気だった。
DEAD HUNGRY
開発:Q-Games
URL:http://www.q-games.com/
事前レポートでも書いたVRゲーム。ゾンビと化した人々を救うのが目的なのだが、とにかくその方法がユニークで、プレイヤーはフードトラックのシェフとなって、なんとつくったバーガーを食べさせることで人間の心を取り戻させる。面白いコンセプトとイメージしやすい内容から、試遊したい人たちが絶えず列を作っていた。
A TINY ESCAPE
開発:VITEI Backroom
URL:http://www.vitei.com
会場内で唯一の対戦型VRゲームで、プレイヤーは研究員とエイリアンに別れてプレイする。研究員はエイリアンを懐中電灯で照らして捕まえるのが目的。逆にエイリアン側は施設から捕まらないように脱出を目指す。逃げ惑うエイリアンと必死に探す研究員の姿は、リアルで見ていても面白い。
マヨナカ・ガラン
開発:CAVYHOUSE
URL:http://www.cavyhouse.net/garan/
一風変わったVRノベルゲームという新しいジャンル。実際に体を動かして何かするというよりは、そのストーリー中に入り込み、その世界の住人として話に参加するスタイルになっている。独特な色彩感とアジアンチックな雰囲気に引き寄せられる作品だ。
COSMIC TRIP
開発:Funktronic Labs
URL:http://cosmictripvr.com/
COSMIC TRIPはリアルタイム戦略ゲーム。コスモボットという自分の部隊に指示を出し、資源やアイテムを採集してのエイリアンを撃退する。熱中したプレイヤーがかなり動き回るようで、スタッフが周辺へのフォローをしていたのが印象的だった。それだけ現実を忘れて没頭する内容ということなのでしょう。ポップでコミカルなゲームデザインも特徴的。
THUMPER
開発:DROOL
URL:http://thumpergame.com/
色とりどりのネオンカラーとスピーディーなリズム・バイオレンスゲームで、近未来的な雰囲気を醸し出していた。ゲーム画面以外にも、PS VRの見た目もあって、注目を集めていた。
駆け足の紹介となったが、今回の展示で日本のインディーゲーム業界にも着実にVRの波が来ていることを実感した。プレイヤーへのアプローチも体験型だけでなく、ゲーム世界の住人になりきるものや対戦型などさまざまな方法で提案されており、これから先、VRコンテンツがますます充実していくことを確信できた。
(文/あすらん)
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