NHK、パラリンピックの360度映像を公開 あなたの知らない驚異的な身体性を「体験」しよう

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NHKは、パラリンピックの特設ウェブサイトEnJoyinRioにて、パラリンピック選手の視点を体験できる「VR 体感アスリート!」というページを設け、合計6種類の360度映像を公開予定だ。

 
世界一を記録した山本篤氏の走り幅跳びを砂場目線で眺めたり、スタッフの自転車全力疾走を楽勝で抜き去る車いす陸上・樋口政幸のスピード感を味わったり、「殺人球技」の異名をとる車いすラグビーの体当たりの怖さを実感したりと、360度ならではの映像を実現している。

 
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PCでは動画の再生が始まったら、上下左右にドラッグすることで視点を切り替えられる。スマートフォンでは、右下のメガネアイコンを押すことで……。

 
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「Google Cardboard」などの2眼タイプのVRゴーグルに端末をセットして、映像の中に入った感覚で周囲を見回しながら視聴できるようになる。

 
NHK総合では、14日22時25分より放送するダイジェスト番組「パラリンピックタイム」にて、スタジオでゲストがVRゴーグルを装着し体感するとのこと。ぜひチェックしてみよう。

 
 
●企画者であるNHK制作局ディレクターの小国士朗氏のコメント

まだ一般的にはなじみの薄いパラリンピック競技ですが、「体験を通すと、理解が一気に深まる」という研究もあり、パラスポーツの理解促進を目指す上で「体験」や「体感」が鍵になると思いました。一方で、競技団体などによると、体験会を開こうとしても、普段仕事を持っている選手も多く、選手の稼働が難しかったり、効果で特殊な車いすや義足などを体験会の参加者分用意するのも大変だったりして、なかなか体験会を開くのは難しいという話も聞いていました。

 
そこで、思いついたのが「体験」を広く提供できるうってつけのツール、「VR」です。今回は、VRを使って「選手の目線」や「競技の迫力」を体感できるようなコンテンツ作りを目指しました。たとえば、今年5月に世界記録を出した、山本篤選手の走り幅跳びは砂場にカメラを仕込み、義足での踏切り、自分の頭上を大ジャンプが通過していくことで、世界一のジャンプの迫力を体感できるようしました。

 
今回は6本のVRコンテンツを作成しましたが、個人的に特に印象に残っているのは、視覚障害マラソンの道下美里です。このコンテンツは、白杖を使って街を歩くシーンから始まります。何気ない日常の中で、彼女がおそるおそる歩いている様子が体感できます。一方で、マラソンランナーとして練習しているシーンになると、信じられないような疾走感、解放感が体感できます。パラアスリートは障がい者であり、アスリートである。この当たり前のことをテレビで実感してもらうのは実は意外と難しいのですが、VRを通すことで、半ば自分ゴトとして体感できたのは、個人的には大きな発見でした。

 
●制作を担当した株式会社ejeのコメント

ejeとしては、初めてパラリンピック競技の車イスラグビーと車イスバスケットボールの制作に携わらせていただきました。360パノラマカメラが本格的に現場に入るのは初めてだったので、最初は撮影スタッフも選手も戸惑いがありましたが、最終的にはバーチャルリアリティという新たなテクノロジーで自分たちの競技を知ってもらいたいということで、選手たちが本当に色々と協力してくれたお陰で、非常に良いVRコンテンツが制作できました。

 
中でも衝突の際の衝撃は20Gを超えるとも言われる車いすラグビーで選手目線でタックルを受けるシーンは、VRとわかっていても、必死によけたくなるぐらい迫力あるものになりました。パラリンピアンの凄さを体感できるコンテンツとなっていたので、ぜひ皆さんも一度ご覧いただきたいです。

 
 
●関連リンク
EnJoyinRio
株式会社eje

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