PR TIMESとリコーが360度画像で業務提携、新しいカタチのプレスリリース配信を実現
プレスリリース配信サイト「PR TIMES」と、360度カメラ「THETA(シータ)」シリーズを展開するリコーが業務提携発表会を開催した。この業務提携により、PR TIMESのプレスリリースに、360度画像を埋め込めるようになった。
▲PR TIMES 代表取締役・山口拓己氏。今回の業務提携について、「誰もが豊かな情報を発信できる仕組みを作った」とコメント。
▲リコー 執行役員 Smart Vision事業本部長・大谷 渉氏。「THETA」シリーズの歴史と、ビジネス用途での活用事例を紹介した。
PR TIMESは、現在2万8000社以上の企業が連日プレスリリースを配信している情報発信プラットフォーム。近年は大企業だけでなく、スタートアップ企業やNPO団体、地方自治体、スポーツ団体などにも活用されている。そしてサイトに訪れる利用者は、報道機関だけでなく一般の方も増えているそうだ。
PR TIMES 代表取締役・山口拓己氏は、「いままでプレスリリースを配信してこなかった団体が、情報を発信するようになった。PR TIMESは企業と一般ユーザーをつなぐプラットフォームとして活用されている」と、利用状況を紹介した。
▲リコー「THETA」シリーズの歴史。
▲歴代の「THETA」
▲リコーが研究している「VRステージング」の技術紹介。360度画像にCGのオブジェクトを合成している。
利用者も閲覧者も増え続けているPR TIMESだが、いままでは文字情報と写真画像、YouTubeの埋め込み、PDFの配布などが主なサービスだった。しかし今後は、これらに加えて360度画像の配信も行えるようになる。
▲PR TIMES契約企業数の推移。
シンプルな操作で初心者でも簡単に利用できる
プレスリリースに360度画像を埋め込む手順はこうだ。リコー「THETA」シリーズで360度画像を撮影したら、まずリコーのポータルサイト「THETA360.biz」にアップロードする。そしてサイトで発行されたコードをPR TIMESに埋め込むと、それだけで360度画像がプレスリリースと共に配信される。ややこしい操作は一切なく、誰でも利用できる新機能だ。
▲誰もが360度画像のプレスリリースを配信できるようになった。
360度画像は従来の写真画像よりも情報量が多いため、同社は住宅や旅行、娯楽施設などの業種で利用されることを想定している。しかし山口氏は「我々の想像もつかない新しい使い方が生まれるかもしれない」と、利用者のアイデアに期待を膨らませていた。
記者会見では、正式リリースに先駆けて導入した東急ホテルズの事例が紹介された。同社は2018年9月に「THETA V」を導入し、施設内の360度画像を埋め込んだプレスリリースを配信している。今後はさらに多くのホテルの内装を撮影し、プレスリリースとして配信していく計画だ。
▲東急ホテルズが配信したプレスリリース。
100社限定で初回利用を無償提供
今回の業務提携を記念して、先着100社限定で「PR TIMES提携プラン」の初回利用を無償で提供する。広告が非表示なだけでなく、月間PVの上限が無制限だ。
無料から月額5万円まで、さまざまなプランが用意されている。