新法律に対応した「ドローン探知システム」販売開始 300m先の飛来物を察知、価格は600万円から
OKIは、新開発の「デュアルパラボラ型指向性音響センサー」を使用した「ドローン探知システム」を販売開始した。標準価格は600万円(税抜)から。システムを利用することで、300m先に飛来するドローンの探知が可能となる。また、既存の「無指向性音響センサー」と組み合わせることで、ユーザーのニーズに合わせた柔軟な運用システムが構築できる。
ドローンの急速な普及により、さまざまな方面での利用やサービスが増えている。一方で、その悪用による脅威に対する社会的懸念もあり、国内では「改正航空法」や「小型無人機等飛行禁止法」と、ドローンやラジコンなどの無人航空機における飛行ルールや飛行禁止区域の設定などが新たに施行された。
同社は、法整備に先駆け、重要施設や要人警護向けに2015年6月から空中音響技術を利用し、夜間でも探知可能な「ドローン探知システム」を販売している。そして、新たな法律への対応として、今回、探知距離を300mとした「デュアルパラボラ型指向性音響センサー」を開発した。
「デュアルパラボラ型指向性音響センサー」は、ドローンの飛行音を2本のマイクロフォンとパラボラで収集し、音源位置分析を行うことで、探知距離300mを実現。音響センサーの設置環境に応じた背景雑音除去機能、感度調整機能を新たに加え、騒音下にある環境での探知性能向上も図っている。これにより、最小構成を組合わせることで高性能な全方位での探知を実現した。また、ユーザーの要望に応じたカメラシステムと連携するオプションも用意し、映像による確認も行えるほか、映像録画や侵入履歴の記録を残すといった、監視用途を広げた運用も行えるようになっている。
同社は、今後も「ドローン探知システム」で施設管理者や警備会社などの多様なニーズに柔軟に対応していきたいとしている。
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