【連載】集英社 ジャンプVRが行く! 特攻野郎 VRチーム Z ‼︎ ジャンプ360 編
皆さんこんにちは!ジャンプVRの武田です。
今回は、配信中の「創刊50周年記念 週刊少年ジャンプ展 VOL.1」ジャンプ360をご紹介します。
これ何かっていうと、昨夏に開催されたジャンプ展VOL.1を、マルっと360度カメラで撮影。その映像をスマホで見られるようにしたとても画期的なものなんです。言ってみれば電子版図録。しかも会場のディスプレイで流れていた映像も、そのまま360度映像内で見ることができるというすぐれもの。今、VR界隈では「世界の美術館がVRで見られる」というのがトレンドですが、ジャンプ360はそれをスマホで見せちゃおうという試みなんです。
あ、そもそも「ジャンプ展とは何ぞや?」 という方のために簡単に説明いたします。今年(2018年)は、ジャンプが誕生してからちょうど50年目の年となります。それを記念して六本木の森アーツセンターギャラリーにて3期に分けてジャンプの歴史を彩った作品群を紹介し、小僧(小娘)だったころの感動と興奮を21世紀の今に蘇らせようという一大企画なんです。もちろん現在進行形で小僧(小娘)の人たちも、マンガの歴史を体感することで、今をより強く感じてもらおうという。いわば温故知新計画。
VOL.1は創刊から80年代までの作品を厳選して展示しました。「ハレンチ学園」から始まって「キャプテン翼」「キン肉マン」「北斗の拳」「聖闘士星矢」「キャッツ♥アイ」「Dr.スランプ」「DRAGON BALL」などなど、日本マンガの金字塔の作品ばかりが、きら星のように展示されていたんです。どうです? これだけでも見たくなったでしょう?
だがしかし! 残念ながらこのジャンプ展 VOL.1は、昨年終了しちゃってるんです。しかも開催は東京のみ。今は、同じ森アーツセンターで3月19日から始まる「ジャンプ展 VOL.2」しか生で体験できないっちゅうわけです。このVOL.2はジャンプが最大部数を発行した90年代を中心に展示していますから、今度こそ見逃さないように六本木に急いてほしいわけですが、じゃ、VOL.1はどうやっても見られないのか? というわけで、長い前振りでしたが、ここでジャンプ360の出番です。
そもそもジャンプのファンは、北は北海道から南は沖縄まで、全国津々浦々にいらっしゃるわけですが。地の利の問題、仕事の都合、交通費の問題などで、見に来れなかったファンの方も多かった。そんな方々に、ジャンプ50年の感謝の気持ちをどうにかして届けたい、そんな一心で作られたのが、このジャンプ360なんです。スマホでだったら、家に居ながらにしてジャンプ展の醍醐味を感じることができる。しかも360度撮影ですから、写真のように切り取られた構図でしか見られないのではなく、自分の見たいところ感じたいところを好きなようにぐるぐると見ることができます。そう、ジャンプ360の360とは360度撮影という意味なんです。
そのほかにもいろいろ細かいところに凝っています。例えば展示イラストを見つめるとポップアップして画面いっぱいに広がり、さらにピンチアウト、ピンチインで拡大縮小。先生方の線に込めた魂が見えてくるようです。また、会場内のショップもそのまま360度で再現。しかもイラストと同じ要領で商品が拡大し、購入することもできる(※1)。きっと記念に一品二品買いたくなっちゃうかも。
ただ、このジャンプ360、欠点があります。それはスマホアプリではなく、ブラウザ対応だということ。つまり、ジャンプ360の存在そのものを知らない人がまだたくさんいるということ。中身には絶対の自信があるのですが、いかんせん、知らない人に届けるすべがあまりに少ない。
というわけで、武田伏してのお願いですが、もしご覧になって、面白いと思ったら、ぜひ拡散をお願いいたします。商売という話を抜きにしても、ジャンプにこんな歴史があったんだということを、より多くの読者の方に知ってもらいたい。
なにとぞなにとぞ、よろしくお願いいたしまする。
…熱くなりすぎてしまいましたが、この気持ち伝わったでしょうか。
それではまたまた。
(※1)…ジャンプキャラクターズストアに移動します。
●収録作品
00【サンプル(一部)】Dr.スランプ
01 ハレンチ学園・男一匹ガキ大将
02 シティーハンター・キャッツ♥アイ
03 キャプテン翼
04 聖闘士星矢
05 キン肉マン
06 北斗の拳
07 こちら葛飾区亀有公園前派出所
08 Dr.スランプ・ドラゴンボール
09 ’70年代1~3 ’70年代のジャンプ~大躍進とギャグの台頭~
10 ’80年代前半 ’80年代後半1’80年代のジャンプ~アニメとともに黄金期へ~
11 ’80年代後半2 ’80年代後半のジャンプ~500万部突破!!~
12 01~11 全部入り 展覧会は生が一番!でも行けなかった人はこれが一番!!
00は無料。01~11までは120円、12は1000円(いずれも税込)
●ご購入の際に
・この商品は時間制のレンタルです。ダウンロードではないのでご注意ください。
・視聴の際に発生する通信料はお客様のご負担となります。
・支払い方法はクレジットカード決済かキャリア決済が選べます。
・初めて使う場合はユーザー登録してください。
【フィクサー・マツモトの追伸】
オレだ! マツモトだ! 今回の「ジャンプ360」は、チームメンバーがあまり手伝わず、企画・ディレクションをタケダがほぼ一人でこなした渾身の作だ(その頃チームはAR脱出ゲームで、てんてこ舞いだった)。企画のスタート自体は早く、2016年9月に開催された「こち亀展」を360度撮影でテストした所から始まっている。それから紆余曲折あって「週刊少年ジャンプ展VOL.1」終了後に公開したわけだ。
以前の作品「ジャンプ美術館」や「ジャンプCUBE」からも分かる通り、VRチームはマンガの原画展示というものにこだわっている(そこには大人の事情もいろいろあるのだが)。基本、マンガのカラー原画というものは、雑誌のあまりよくない紙に印刷されたものしか見る機会がない。当然、発色などのクオリティも原画よりは落ちる。VRや360度撮影は、それを再現するのに適した方法である。「本来、原画はもっと美しいものなのだ。それを読者の皆さんに知ってほしい」そういう気持ちで、我々はVRや360度撮影の原画展示という手法に向きあっているのである。
しかし! しかし、だ! このチームは(主にタケダだが。というかタケダ。どう考えてもタケダだが)中身を作ることに関しては一流だが、それを宣伝・告知することにかけてはZ級のポンコツぞろいなのである。せっかく作った作品でも、周知されなければ意味がない。世に広まらなければ、フォロワー数が少ない“なんちゃってバーチャルYouTuber”の方がまだましなのである。まずは体験してみてほしい。そして、面白いと思ったら、ツイッターやインスタグラム、フェイスブックなどのSNSで拡散してほしい(ハッシュタグは#ジャンプ360)。
一応、ジャンプVR公式FacebookのURLを載せておく。ツイッターはまだないが、いずれ作るつもりだ。今回は今までのように無料体験ではない。お金をいただいての初プロジェクトなのである。初手で失敗すれば、後々響くことは確実だ。もっともっと存在を世間にアピールしなければならない。そのためにも応援よろしくお願いします。
●関連リンク
・集英社
・ジャンプVR
・菊池 晃弘ホームページ
・ジャンプ360 VR