ドヤる姿が愛らしい! アキバ観光大使キズナアイ/実は7年目!? VTuberデビューの秋津ミツバ【式典レポ】
10月21日、秋葉原にあるソフマップAKIBA4号店にて、「キズナアイ観光大使就任披露式典」および、「秋津ミツバVTuberデビュー披露宴」が開催された。
これらは、10月18日〜11月18日まで開催している秋フェス2018の一環として行われたもの。10月18日~20日の間にAKIBA公式おみやげ「秋葉原カシューナッツ(式典参加抽選券付き)」をソフマップ店頭、もしくはネット販売にて購入した人の中から抽選で参加可能となっていた。
当日は「キズナアイ」ちゃんと、秋葉原公式おもてなしキャラクター「秋津ミツバ」ちゃんが出演。その模様をお届けしたい。
秋フェスに手応え「大分面白くなってきた」
まず最初に、秋フェス2018主催のAKIBA観光協議会 代表、および同フェス協賛のNPO法人秋葉原観光推進協会(ATPA) 理事長である泉登美雄氏が登壇し、挨拶を行った。
秋フェスが一番最初に行われたのは2014年。当時は秋葉原駅東口の交通広場で、メイドさんのオープンカフェや、強風で中止になってしまったもののステージイベントなどを実施した。加えてアイドルが見られるステージが近隣に多くあったので、それらを回って楽しめるというものだったことを振り返った。
今回の秋フェス2018では、秋葉原にある60カ所以上の店舗で賞品を購入すると、VTuberカードをプレゼント。これに付いている抽選券でくじを引くと、豪華景品がもらえたり、ピンク色の見た目とは裏腹に強烈なわさび味のする「秋葉原カシューナッツ」など、イベントの見所を紹介。「最初の頃と比べると、大分面白くなってきた」と手応えを語った。
▲秋葉原カシューナッツ(わさび味)
また、この街には、メイド系のお店が約100件、ゲーム・ホビー系が160件、PC関連が200件、グルメが800件くらいある(末広町〜お茶の水方面含む)。秋葉原に訪れる人はいろいろな好みがある中で、「VTuberと秋葉原の相性はピッタリだと思っています。VTuberさんが好きなお店も色々あると思うので、そういったお店の紹介などもやっていくと面白そうです。今回は皆さんに買っていただいて、という催しになっているが、(色々なやり方を)どんどん追求していきたいです」とした。
最後に、「キズナアイさんに、自分としては秋葉原に住んで欲しいんですよね(笑) キズナアイさんのお家があって、今日これ食べた? 新しいお店ができたよ! とか、秋葉原の新しい発見ができる場があればいいなと思っています。皆さんとVTuberさんと一緒に色々楽しめるように活動していくので、一緒に楽しんで行きましょう。よろしくお願いします。」と式典の挨拶を締めくくった。
▲NPO法人秋葉原観光推進協会 理事長、およびAKIBA観光協議会 代表の泉登美雄氏
秋津ミツバちゃんは2011年誕生
続いては、秋津ミツバちゃんのVTuberデビュー披露宴。さて、実は秋津ミツバちゃんは、2011年に誕生していることをご存じだろうか?
2011年、ATPAは「秋葉原おもてなしプロジェクト」を開始。地域の店舗が横断的に参加でき、国内のファン、そして当時新たな購買層として注目されていた外国人観光客に対して、国内ポップカルチャー企業と連携した街のブランドアップ、産業振興を支援するという試みである。
このプロジェクトのイメージキャラクターとして、アニメ制作会社のProduction I.G.が、8人のキャラクターを生み出した。秋津ミツバちゃんはその1人だったのである。そして2016年に新ミツバとして生まれかわり、今年2018年10月21日にVTuberとして活動を始めたというのが、彼女の生い立ちだ。
当日、壇上でミツバちゃんを紹介した泉氏によれば「今後、秋葉原の公式VTuberとして活躍していくことになります」という。
▲秋津ミツバちゃんは2011年誕生の歴史ある公式キャラクター
「みなさんにこの秋葉原をもっともっと楽しんでもらうために生まれた、おもてなしAIの秋津ミツバと申します!」と、元気いっぱいに登場した秋津ミツバちゃん。好きな事は食べること、苦手なものは蓮コラ、特技は空手とのことで、気合いの入った型を披露した。
今後の意気込みとして「秋葉原の有名スポットはもちろんのこと、意外とみんなが知らないコアな部分を、ディープな情報をガンガン発信していきたい」とのこと。
なお、本イベント終了直後、秋津ミツバちゃんの初動画公開も予告して終了した。その動画がこちら。
▲秋津ミツバちゃんの初投稿動画。
謎の技術で任命状をバーチャル転送
そしていよいよ、キズナアイちゃんがバーチャル観光大使に就任する式典の開始。
今回の秋フェス2018ではキズナアイちゃんと、14人のVTuberさん達がこのお祭りを盛り上げている。なかにはSNSなどを通じて、ファンのために秋フェスで皆で楽しめる催しをしていたりするので、チェックをお忘れなく。
「はいどうもー!」といつもの台詞で登場したキズナアイちゃん。すぐさま、グッズを買ってくれたファンを見つけると「ありがとー!」とお礼を言うのも忘れない。
さて、ここでAKIBA観光協議会からいくつかインタビューが。まず、初めての方にも向けて「普段はどんな活動をしているのでしょう」。そして2つ目として「バーチャルYouTuber的に秋葉原はどんな街ですか」という質問が投げられた。
これに対してキズナアイちゃんは「バーチャルYouTuber的に? そうだなぁ……縁の深い街だなって思っています!秋葉原といえば、アニメ文化とつながりが深い街じゃないですか。で、私とかもアニメルックじゃないですか。かわいい。だから、ここはバーチャルYouTuberのファンも多いと思うんですよね! あとバーチャルな世界とつながるためにはテクノロジーって必要不可欠じゃないですか! コンピューターと電化製品の街である秋葉原は、まさに、バーチャルYouTuberとは切っても切れない街なんです! いやぁ、どうですか? 綺麗にまとまったんじゃないですかね!?」と、かわいくドヤり、実際うまくまとまっていたので会場から拍手が沸いた。
最後に「この秋フェスを通して、秋葉原のどんな魅力を伝えて行きたいですか?」という質問には「(素敵なものは色々あるし共有したいが)一番、秋葉原の魅力だなって感じるのは、好きなものを好きって言える街ってことだと思うんです。これを世界中に発信していきたいと思っています!」と回答した。
ここで本日のメインイベント、任命状の授与が始まった。
▲任命状を手にキズナアイちゃんに歩み寄る泉氏。その横には謎の箱を持った司会の人
▲任命状を読み上げ、司会の人が持っている謎の箱に入れる泉氏
▲そういえばバーチャル世界にも謎の箱が。箱の中をごそごそ探るキズナアイちゃん
▲そ、その手に持っているのは、まさか!?
▲任命状が無事、謎の技術によりバーチャル世界に届いた。さすがテクノロジーの街、秋葉原だ
好きなのは「丼もの」ミツバちゃん再登場
式典終了後、秋津ミツバちゃんが再登場。司会の人に「バーチャルYouTuberになってみてどうですか?」と聞かれたミツバちゃんは「最っっっっっっ高に気持ちいいんですよ! いままでデジタルサイネージの中で活動していたので、こんなに広くて座ることも出来ちゃって、すごい居心地が良くてね〜たまらんですわ〜」とご満悦。
今後の活動については、秋葉原はアニメやメイド、電化製品のイメージが多いと思うが、食べることが大好きなので意外と知られていないお店を紹介していきたい。また、歌って踊ることも好きなので、いずれはライブ活動もやっていきたいという夢があるという。
さて、以降はお客さんからの質問タイム。
お客さん「好きな食べ物はなんですか?」
ミツバちゃん「丼ぶりが好きです!ご飯ものが大好きです」
お客さん「ご飯もの……例えば……」
ミツバちゃん「秋葉原には丼ぶり系のお店いっぱいあるんですけど、有名どころですと たどん※ っていう牛肉いっぱい乗ってる丼ぶり屋さんとか、私しょっちゅう行きますよ〜♪ しってます〜?」
※「焼肉丼たどん」のこと。秋葉原に本店がある
▲たどんのメニュー一部。かなりのガッツリ系。だがそれがいい。(たどんHPより)
というやりとりにお客さんから「結構リアル店舗ですね」と突っ込まれ、会場に笑いが起きる場面も。
しかしミツバちゃん「もちろんですよ!だって秋葉原届けなきゃいけないんですから(笑) ご飯ものでいえば〜他にはあとUDXって建物の中に入っている かむげん※ っていうお蕎麦屋さんは実は、おっきなおにぎりが有名なんですよ! 丼一杯分のご飯がローストビーフで包まれていて、中に煮卵が入ってるやつはめちゃくちゃおいしいので、後で食べてください」
※かむげん。お蕎麦と料理をカジュアルな空間で楽しめるお店。呑みもOK。
▲かむげんの「ローストビーフめし」。(かむげんHPより)
食べ物の話になった途端、予想外の気迫とマシンガントークに、会場も若干引き気味に笑っていたのが本日の面白ポイントであり、彼女の秋葉原グルメに対する熱意を感じた瞬間だった。
また、次のお客さんから「キズナアイちゃん以外で、見ているVTuberさんはいますか?」という質問に「ミライアカリさんとかも見ています」と答えたところ「来週、Mi:Liveよかったら見に来てください」と、突然現れたミライアカリちゃんファンにどよめく会場。
ミツバちゃんが「私も行きたいんです〜!お客さんとして」と答えると「そうですね! ニコニコ動画でも放送があるので!」と、その間髪入れない宣伝で笑いをとったあたり、今日のお客さんはレベルが高かった。
そして秋津ミツバちゃんのフォトセッションがスタート。
▲色々なポーズを披露したミツバちゃん。座ってのセクシーポーズも披露。
▲空手が得意だというミツバちゃん、キックの姿勢を20秒ほどキープ。Twitterでは体感で当初1分近くキープしていたと書いてしまったが、そのくらい長く感じるほど、この姿勢のままガチっと動かなかった。というか20秒でもスゴイ……バーチャル体幹を鍛え上げているようだ。
プレスオンリー取材で色々聞いてみた
イベント終了後、急遽プレス向けに質疑応答の時間が設けられた。そこでPANORAで行ったいくつかのQAを記載して終わりにしたい。
Q.秋葉原で良く行く場所、スポットはありますか?
A.ゲームセンターとか良く行きます♪ あとはおいしい物を食べに行ったり、メイド喫茶にお邪魔した事も何回かあります!
Q.ゲームセンターではどんなゲームで遊びますか?
A.アーケードゲームもやりますし、でもUFOキャッチャーとかが一番好きです。ミツバのUFOキャッチャーを作ってほしいです!
Q.空手が得意(黒帯)とのことですが、得意技はありますか?
A.私上段蹴りが得意です! 体が柔らかいので、自分の背より高い位置に蹴りを入れられるのが私の特技です。
Q.秋フェスで既にグッズはいくつか登場していますが、新たに作るとしたら、どんなグッズを作りたいですか?
A.この三つ葉のピン留め! このピン留めを作って女の子に着けてほしいです! 私と同じ所に!
▲ミツバちゃんの頭に付いている、三つ葉デザインのピン留め
「あと見てくださいこのカバン!」と見せてくれたのが、彼女が背負っているリュックサック。よく見るとミツバちゃんの顔が描かれた絵馬がくくりつけられている。この絵馬もグッズ化したいとのこと。
▲ミツバちゃんの背負っているリュック。なお、うさ耳が付いているのは「かわいいから」で、リュックから飛び出ている旗は、秋葉原のガイド時に使うものだ。
バーチャルYouTuberで盛り上がる秋葉原。秋フェス2018は11月18日まで開催しているので、近くに立ち寄る際は一度足を運んでみてはいかがだろうか。また、バーチャルYouTuberとして活動を始めた秋葉原公式おもてなしキャラクター秋津ミツバちゃんの活動にも注目したい。
(文 花茂未来)
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・秋フェス2018