東京アニメセンター、10/28に市ヶ谷でリニューアルオープン VR/ARを含むアニメ文化発信
大日本印刷は、10月28日に、7月まで秋葉原UDXで運営していた「東京アニメセンター」を市ヶ谷のDNPプラザに移転してリニューアルオープンすると発表した。同社が開発するVRやARなどの鑑賞技術や、アニメの原画を活用した展示・物販、ワークショップやイベントの開催など、日本のアニメ文化を発信していく計画だ。
国内のアニメ産業の市場規模は6年連続で拡大。2015年には1兆8255億円となり「クールジャパン」として海外からも大きな注目を集めている。しかし、市場が拡大する一方で、アニメクリエイターの人材不足や、アニメの魅力を発信していく場の不足といった課題が挙げられている。日本動画協会は2002年の設立以来、国内アニメ業界を代表する団体として、日本のアニメ産業全体の振興発展を目指していおり、2006年には秋葉原UDXに「東京アニメセンター」を日本のアニメ文化の情報発信やクリエイターの育成を目的に開設。近年も国内外から年間約20万人の来場者を集めていたが、今年7月19日に閉館した。
大日本印刷は、印刷技術と情報技術を活用した多様なコミュニケーション手法を開発しており「クールジャパン」につながる日本のコンテンツを各種印刷物やデジタルメディアなどに展開し、出版社などのコンテンツホルダーとともに、国内外に発信する事業を推進している。その活動の一環として今回、国内外で知名度が高く来場者の実績も高い「東京アニメセンター」を自社の施設「DNPプラザ」に誘致し、日本動画協会の協力を得て、価値の高いコンテンツの開発や企画展示、ワークショップ、セミナーなどを開催していく。また、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックを見据え「東京アニメセンター」の運営で培ったノウハウを日本国内の各地域や海外に展開する。
リニューアルオープンする「東京アニメセンター in DNPプラザ」では「アニメーションやマンガの魅力が体験できる場」「そして、クリエイターやファンなどがコミュニケーションできる場」をテーマに、クリエイター・制作会社・業界団体・ファンが、それぞれの視点でアニメ・マンガ・ゲームなどのコンテンツを知り、学び、体験でき、情報発信や双方向のコミュニケーションができる「リアルな場」として、多様なサービスを提供していく。
●東京アニメセンター in DNPプラザの活動予定
・アニメ制作会社と連携した原画の展示および作品の紹介展示(企画展示)
・VRやAR、インタラクション技術を活用した新しいコンテンツの展示
・クリエイターによるワークショップやセミナーの開催
・アニメ作品グッズの販売 など
●東京アニメセンター in DNPプラザ
・リニューアルオープン日:10月28日
・開館時間:11:00~20:00
・休館日:火曜日、年末年始、その他臨時休館
・場所:東京都新宿区市谷田町1-14-1 DNP市谷田町ビルDNPプラザB1F
●関連リンク
・東京アニメセンター 公式サイト
・DNPプラザ ウェブサイト