TOKYO INDIE FESTで体験したVRをピックアップ! 変身っ魔法少女ユニティちゃんと、期待高まる音ゲーSEIYA【後編】

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5月13日〜14日に秋葉原UDXのアキバスクエアで開催された「TOKYO INDIE FEST」。前回に引き続き、VR LOUNGEから注目のVRコンテンツをピックアップしていく。後編となる今回は「SEIYA」と「VR Walk & More」の2つを紹介する。

 

歌詞を捕まえるVRリズムアクション「SEIYA」

 

 

SEIYA」はワンドブイが開発しているVRリズムアクションだ。舞台はライブステージのような場所で、音楽に合わせてライトから飛んでくるマーク、いわゆる音ゲーのノーツがプレイしている曲の歌詞になっており、それらをVIVEやOculus Touchなどのモーションコントローラでキャッチするのが主な内容だ。

ワンドブイの近藤氏(@hidex97)によれば、筆者は飛んでくる歌詞を叩くように腕を振ったが、歌詞の飛んできた方向に腕を向けるだけでも良いらしく、開発者の方から特定のプレイスタイルは強制しないという。

ノーツが飛んでくる範囲は移動しなくても腕が届く範囲で、椅子に座ったままプレイしても問題がなさそうに感じた。いずれのスタイルにせよ、PVのとおりいい汗をかけそうだ。

 

前述の通りSEIYAは歌詞をノーツとしていて、コントローラーで歌詞を取り損ねた箇所だけ歌が流れないしくみになっている。これは音声ファイルでノーツにする箇所をおおよそ2日かけて一個一個手作業で切り取ることで実現しているという。収録曲はVOCALOIDを中心に全20曲(一部を除き全てオリジナル楽曲)を予定しているとのことだが、一部人間による生歌の曲も入っている。

また、SEIYAはモリサワフォントを採用していて、曲によってノーツの歌詞のフォントが変わる。SEIYAではもともと曲を変えるとステージにある小道具やセットも変わるようになっているが、近藤氏いわくフォントを変えるだけで雰囲気が全く違ってくるのだとか。

ワンドブイはSEIYAを今年の夏の終わりごろにSteamやOculus Store、ハコスコ一眼(疑似トラッキング)向けに2000円前後で販売する予定。他にも、PCVRやモバイルVRなどのコンシューマ向け以外にもゲームセンターやVRアーケードなどに向けて、SEIYAの曲数を絞ったものを展開することを検討中とのこと。ちなみに、詳細は明かせないもののすでにコラボが決まっているそうだ。

 

ユニティちゃんになってVR空間を冒険! 「VR Walk & More」

 

 
VR Walk & More」はship of EYLNが開発しているVRゲーム。Oculus TouchのAボタンを押しながらその場で足踏みをすることで、部屋の大きさに関係なくゲーム内で移動できるようにしているのが特徴的である。

また、体の部位をコントローラなどによって追跡して体全体の動きをCGで再現する技術「VRIK」を独自に改良した「Embody-IK」を用いて、ユニティちゃんになりきって剣や魔法を自由自在に使いこなし、ほうきにまたがって空を飛ぶことができる。

筆者も実際にその場で足踏みしたり、またがったほうきの柄を掴むようにOculus Touchを構えて空を飛んだりしてみた。浮遊時の操作はコントローラの位置を調整することで行うため、「自分で魔法のほうきをコントロールして空を飛んでいる」実感が高く、非常に満足度が高かった。個人的にはVR酔いも感じられなかった。

 

ship of EYLNのn_ryota氏(@n_ryota)がVR Walk & Moreの開発を始めたきっかけは、多くのVRソフトではプレイヤーの体が見えないことと、VIVEのルームスケールを試して感動するも、部屋の壁にぶつかってしまったことだったという。そういった経験をもとに、VRでこれがやりたいという気持ちをストレートに形にしたので、今までに体験したプレイヤーからも「VRでこれがやりたかった!」と評判がいいのだとか。

現在、n_ryota氏はVR Walk & Moreを販売する予定はなく、Oculusのテスター機能であるOculus Alpha Channelを利用してOculus Accountのメールアドレスを送ってくれた人に配信している状況だ。VR Walk & MoreはもともとVRのノウハウを溜めるための実験作であり、今後のVRコンテンツ作りに活かしていきたいそうだ。

ちなみに、ほうきで空を飛ぶ仕様は剣を自身の体に突き刺した時に偶然起こったコリジョンのバグが元という、意外な誕生秘話も。

また、会場ではship of EYLNの新作である「メデューサと恋人」の映像展示が行われていた。この作品はSIEJAによるUnityを用いたPSVR用コンテンツのコンテストに応募した作品だ。プレイヤーがVRゴーグルで見た物を石化できるメデューサ、コントローラでアクションができる男という二人が登場するVRバディ・アクションとのことだが、まだ開発が初期段階のため詳細な情報は公開できないとのこと。続報に期待したい。

 

 
 
(TEXT by ぱソんこ

 
 
●関連リンク
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ship of EYLN、TOKYO INDIE FESTトークセッション部分

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