レノボ、Google「Tangoテクノロジー」搭載ファブレット「PHAB2 Pro」11月下旬に予約販売開始
レノボ・ジャパンは、11月下旬より、世界初となるTangoテクノロジー搭載で複数のカメラ・センサーとソフトウェアによるAR体験を実現した大型スマートフォン「ファブレット」機種「PHAB2 Pro（ファブツープロ）」の予約販売を開始すると発表した。ウェブ直販の予定価格は4万9800円（税抜）。
Googleの「Tangoテクノロジー」の背後には、モーショントラッキング・奥行き認識・エリアラーニングの3つの中核技術がある。PHAB2 Proは、周囲の環境をマッピングする一連のカメラ・センサーと、Tangoテクノロジーを搭載することで、AR体験をハンドヘルド・デバイスで実現する。
空間における自分の位置の感知と位置情報の記憶、奥行き認識による周囲の距離の測定が行われ、1秒間に25万回以上の画像を解析しながら周囲の物体や環境を視覚化。室内におけるマッピングに対する従来の考え方を変えるもので、対応アプリケーションが増えることによりさまざまな可能性が広がる。
具体的には、学校の教室に原寸大の恐竜を表示し、周囲を歩きまわって見ることで生徒の学習効果を高めたり、デジタルペットを寝室で飼育したりすることが可能だ。「Tangoテクノロジー」のパートナーである家の改装を専門とするLowe’ s社では、同技術を搭載したアプリ「Lowe’ s Vision」を開発しており、家具や調理台やなどの素材が室内でどのように見えて、サイズがフィットするかなどを視覚化。ARを活用することで、顧客に対してよりわかりやすくイメージを伝えている。
●Lenovo Android・Chromeコンピューティング担当副社長兼GM Jeff Meredith氏 コメント
「私たちは、この驚くべきコンセプトを収益性のあるモバイル製品として実現したかった。Tangoを見た瞬間、GPSのように普及できると確信し、PHAB2 Proを本当の意味で画期的な製品にするため、一般ユーザがプレミアムモデルでなく、手頃な価格帯で入手できるように開発を進めた」
●Google 技術担当取締役 Johnny Lee氏 コメント
「我々のデバイスは、Tangoテクノロジーにより、物理的な動作と空間を検知できるため、周辺空間との接し方を変えることができる。私たちは、運動感知機能を備えたデバイスが普及すると考えており、この新しい機能をPHAB2 Proに搭載することでユーザのファブレットがさらに使い良いものとなることをうれしく思っている」
●PHAB2 Pro 主な仕様
・OS：Android 6.0
・液晶：6.4型ワイドIPS液晶（2560×1440）Assertive Display対応、2.5D曲面ガラス
・プロセッサ：Qualcomm MSM8976 オクタコア プロセッサー（Google Tango Edition）
・メモリ：4GB
・ストレージ:64GB
・ネットワーク：Wi-Fi、LTE(SIMロックフリー対応、通話機能付き）
・バッテリ：4050mA
・駆動時間：約24時間
・質量：約259g
・予約販売開始時期：11月下旬
・ウェブ直販価格：4万9800円（税抜）
●関連リンク
・Lenovo PHAB2 Pro 製品ページ
