VRで世界を目指すDVERSEに潜入してみた VRエンジニアも絶賛募集中! 

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ここ数ヵ月、ニュースやイベントが一気に増えて、まさに「元年」感が高まってきたVR業界。そんな群雄割拠な現状において、キラリと光るプロダクトを放つVRベンチャーも目立ってきています。

 
米国デラウェア州に本社、東京都渋谷区代々木に日本事務所を構えるDVERSE Inc.(ディヴァース・インク)も、気鋭のVRソフト開発企業です。6月頭には500 Starups JapanやColopl VR Fund、KLab Venture Partnersなどから103.9万ドル(約1億500万円)の資金を調達して、ますます勢いに乗って業務を拡大しています。

 
そんなDVERSEが、VRエンジニアを急募しているとのこと。どんな背景でVR事業をスタートし、何を大切にして仕事を進めているのか。CEOの沼倉正吾氏、CTOの高田知典氏のお2人をインタビューして、社内の雰囲気を探ってきました。

 
*エンジニアの応募はこちらのサイトより申し込めます。

 
 

プログラミングにハマった2人の過去

 
──まずDVERSEという社名やロゴの由来からお聞きしてもいいですか?

 
沼倉 「Dive to Metaverse」からきています。メタバースはSFなどでも出てくるバーチャル世界で、そのなかに飛び込んでいくということでDVERSEにしました。ロゴにも意味があって、生命をシミュレーションする「ライフゲーム」が好きで、その中に登場する一定パターンを繰り返しながら永久運動する「グライダー」がモチーフです。

 
ライフゲーム自体、アメリカのハッカーを表すもので、僕らの根底は、そういったハッカーやマイコン、コンピューターとかの文化が大好きな人間が集まってるんです。

 
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DVERSEのロゴ。

 
──おおっ! コンピューターの話が出ましたが、そもそも沼倉さんがコンピューターに初めて触られたのはいつでしょうか?

 
沼倉 一番最初は、セガのキーボード付きパソコン「SC-3000」でした。小学校3年生のときに、クリスマスプレゼントで別売のBASICカードリッジ、レベル2、3と一緒に買ってもらったんです。僕、てっきりそのカセットがゲームかと思ったら、BASICの命令がいっぱい入ってるだけで何も遊べなかった。ほかに何もゲームを持っていなかったので、自分でつくるしかなかったんです。それで「ベーマガ」(マイコンBASICマガジン)とかを読み始めて、コンピューターにハマっていった感じです。

 
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楽しそうに語ってくれたCEOの沼倉氏。

 
──高田さんは?

 
高田 僕の子供の頃は普通にファミコンに遊んでたぐらいで、初めてパソコンを買ったのは大学生でした。

 
──意外ですねそれは。

 
高田 大学の専攻もコンピューター系じゃなくて、ロボット好きだったので機械工学科です。ただ、ものづくりは全般的に好きで、たまたま大学でロボットの研究室に入ったら、たまたまAI担当になって、たまたまプログラミング言語でオブジェクト指向言語を学ぶことになった。それにのめり込んで、プログラムを書きまくって覚えていきました。

 
──そこで一気に学習したという。

 
高田 そうなんです。ほかにも大学にあったUNIXのワークステーションを使って、ゲームをコンパイルしたり、ビルドするのが楽しかった。なかなかうまくいかないんですよ。ビルドするにはこのライブラリ必要とか依存関係があって、いろいろなライブラリを拾ってきて試したり、大学のコンピューター上で動かすためにソースコード変えたりとか。

 
──それ、「仕事」じゃないですか!

 
高田 そこで鍛えられました。

 
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「でも最終的にやりたいのはゲーム。ブロック崩しやパズルゲームとかでした(笑)」と、CTOの高田氏。

 
沼倉 その辺、われわれ「おっさん」は若い子よりアドバンテージがあると思います。僕がDOS/Vをいじっていた頃って、自分でメモリーを空けなきゃいけなかったりとか、5インチフロッピーのデータをコピーするために、ディスクに紙を挟んで回転数を下げて安定させたりとか、いろいな裏技があった。

 
──めちゃくちゃディープですね(笑)

 
沼倉 なので、僕もコードは書きませんが、昔からコンピューターにどっぷりだったので割と知ってたりします。今のVRムーブメントも、パソコンだ、マイコンだといって立ち上がってきた過去と非常によく似てて、なので非常に相性がいい。僕らもそんな手探りの状況で、解決方法を考えていくのが楽しかったりします。

 
 

3年で400社以上にかぶせてリサーチ

 
──DVERSEではどんな風に仕事を進めていますか?

 
沼倉 われわれで全部考えるというよりは、プロトタイプをつくってそれを現場の方々に見てもらい、その反応で方針を決めるというやり方を重視してます。デモもにも伺いますし、SXSWを始めとする海外の展示会にも数多く出展してきました。そうした展示会にて出会った方もよくいらしていただけます。とにかく現場の方に触っていただいて、どういう使い方があるのかを見極めたい。

 
──企画も手探りで解決していくんですね。

 
沼倉 VRにしても、今はゲームが目立っていますが、それは実際に体験してみないと何が面白いのか伝わらないですよね。だから展示会や体験会でユーザーにかぶってもらっているわけですが、われわれはそれを企業に対してやっています。

 
──今まで何社ぐらいにかぶせてきましたか?

 
沼倉 Oculus RiftのDK1(2013年リリースの初代開発キット)から始めていますから、ざっと数えただけで400社以上だと思います。

 
──おおおっ! 1ヵ月に10とか15とか、ものすごいペースで体験してもらってるんですね。

 
沼倉 そうなんです。本当にもういろいろな業種の方々に体験してもらってます。やっぱりVRが何に使えるのかを知りたかったんです。これを本格的にビジネス展開するためには、どんな可能性があるのかというのをずっと探しています。今、主力のプロダクトである土木建築業界向けのVR制作ツール「SYMMETRY」(シンメトリー)に注力し始めたのも、今年に入ってからですね(関連記事)。

 
──つまり3年かけて実地でのリサーチを繰り返してきたという。

 
沼倉 結構時間をかけているんですよ。SYMMETRYでも、現場でどう使うかっていうのを実際に触っていただいて、「こういう機能があったらこう使える」とか、「ここの部分は今すぐでも欲しい」というのをどんどん取り入れていっています。ただ、開発の仕方としてはベーシックだと思いますよ。

 
──とはいえ、ベンチャーの人数で丹念にリサーチを続けるのは結構大変ですよね。

 
沼倉 逆に言うと、既存の企業でVRをやろうとしている人たち自体もまだ少なくて、関心を持ってくれるのは相当熱量の高い人たちなんです。そういった意味ではフィードバックがすごく多い。グイグイきますね。

 
──そういえば今年6月、資金調達と同時に名前を明かしたSYMMETRYの前にも、VRの中で地形を生成するエディターを発表してました(関連記事)。

 

 
沼倉 あれはSYMMETRYのエディター機能のうち、面白い部分をデモとして抽出したPVです。一番最初に高田がつくったプロトタイプは、地形を生成してVRゴーグルでその中に入るデモでしたが、そこで「実寸で中に入れるようにしたら面白いよね」という話をしたら翌々日ぐらいにもう実装してて、それがスゴくよかった。それが今、デモしているSYMMETRYの原型ですね。

 
──アプリ作りに関する議論って、結構社内でするものなのでしょうか?

 
沼倉 つくる前にはあまり議論はしないですね。どちらかというと、僕は僕なりに「VRはこれが必要なんじゃないか」「こういう方向性があるんじゃないか」と考えて、さらに高田はエンジニアサイドとして独自につくっている。

 
高田 沼倉さんは口が早い。僕は多分、手のほうが早い。だから言う前につくってるんです。

 
──すごい(笑)

 
沼倉 僕はどちらかというと営業的な人間ですし、彼はエンジニア的。キャラは違いますが、同じなのは自分で「こうじゃないか」と試していく性格なので、あとで付き合わせて世に出していけるんです。PRの文章とかも彼に見てもらって直してもらったりと、お互いにコミュニケーションを密にとってます。

 
高田 思いついたらすぐ実装しないと気が済まない。そしてチームが小さいので、つくったらすぐ嬉しくなってみせちゃうんですよね。

 
 

新しもの好きで、使い方を追求している方を募集

 
──そんなDVERSEでは、どんな人材を求めていますか?

 
高田 SYMMETRYは土木建築向けですが、さらに企業によって使い方やほしい機能も変わってくるんです。なのでまず最初に最低限の基本パッケージを開発して、その先に具体的な現場のニーズに応えられるように細かく応えていきます。その基本パッケージで、デモではなく、製品レベルのものをつくれるエンジニアやクリエイターを求めています。

 
──必須スキルでいうと?

 
高田 Unityをメインに開発しているので、Unityの業務経験がある程度ある方。あとは土木建築ですと、木や人などの3Dモデルも必要になってくるので、3Dモデラーさんやテクスチャーを描ける方も募集しております。

 
──「こういう人だとうちの社風に合うよ」という話はあったりしますか?

 
沼倉 そもそも社風がまだ確立してないでしょ。

 
高田 主要な6人が、それぞれ別のキャラクターだしね。

 
沼倉 ただ共通しているのは、全員新しもの好きで、VRを使って何ができるのかっていうことを追求しているので、同じ趣向の方のほうが馴染めると思います。あとはコミュニケーションが取れる人。外部から見ると、僕と高田は年がら年中、言い合いをしている様にも見えますが、本人たちにとっては全然そんな意識はない。プログラマーでもデザイナーでも、その話ができないとやっぱり厳しいかなと。

 
高田 言いたいこと我慢してると、ストレスが貯まっちゃうと思うんですよね。少ない人数でやっていることもあって、自分が言ったことはちゃんと採用される環境です。自分がいいと思ったことをはっきり言ってくれる人の方が、多分なじめると思います。

 
──DEVERSEさんとして、「うちで働くとこういうメリットがあります」という話はありますか?

 
沼倉 会社組織的にはスタートアップで、これから成長していく過程を体験できるのが面白いんじゃないかと思います。ほとんどの方って、もうでき上がっている企業に入ってしまうと思うので。あとは自分がやりたいことができる。

 
僕らとしても「この事業じゃなきゃだめ」という制約はなくて、数年前はまさか土木建築がメインになるとは考えていなかった。今後、マーケットの規模や浸透具合を見て、エンタメ方面に行く可能性も十分にあるので、ゲームでも「これがやりたい!」という思いを抱えた人と一緒に働けるといいかなと思います。

 
──5年、10年とどこかでキャリアを積んで、「ちょっと別の視点で仕事をしてみたい」という方なら、裁量も大きくてやりがいもありそうですね。

 
沼倉そうですね。逆にまったく初めての方は正直厳しいと思います。われわれはもちろん日本も見ていますが、北米や欧州へも進出していて、将来的には土木建築が大きく伸びるアジアも視野に入れています。近々、ロサンゼルスにオフィスも設けて、グローバルに進出していきます。ぜひ一緒に市場を切り開いて、ともに成長していきませんか。

 
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(提供/DVERSE)

 
 
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